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Aside



学校に着くと、教室ではなくトイレへ向かう。
すると、そこには由羽がいた。



「あれ、Aどうし……」



由羽が話しているとき、思いっきり抱きついた。



「ふぇ……っ……うぅ……」



「こんなに泣いてどうしたの?ちょっと屋上行こっか……」



由羽は私の腕を引っ張って屋上へ向かった。






「んで、どうしたの?」



「あのね……っ……」



私は登校中にあったことを全部話した。泣きながらだったから呼吸が整ってなくて途中詰まったりしたけど、由羽は最後まで聞いてくれた。



「なるほどね……あの二人のファン怖いね……」



「私って……こんなにダメなのかな…」



「何言ってるの!どうせファンは嫉妬してるだけ!もし、Aに何かあったら私が助けるし!それに……あの二人も助けてくれると思うよ」



由羽はニコッと笑う。
私も釣られて笑顔になる。



「さっ、教室に戻ろうって言いたいんところなんだけどね……」



「……?」



由羽の視線は屋上のドア。
何か関係があるのかな……?
と思っていたら、急に大きな音を立ててドアが開く。
そこには、息切れをしている智輝だった。



「んじゃ、横山くんが来たってことでじゃあね!」



由羽はわかりきったように言い、その場から去っていった。



 

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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2020年3月25日 17時

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