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「ふぅ……」
私は帰宅するとベッドに寝っ転がる。
今日はバト部は顧問の先生の都合で部活はオフ。
そのため、由羽と久しぶりに帰った。
「智輝……最近おかしいよ…」
智輝は今日の登校中なんだか元気なかったし、保健室で急に腕引っ張られたりとか……本当にどうかしてる……
「A〜、ちょっとおつかい行ってきて〜！」
そう言われ、制服から普段着に着替えておつかいに行った。
行く先はお母さんがいつも通っているスーパーだ。
「…にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、豚肉……今日はカレーか…」
お母さんから渡されたメモを見ながら呟く。
カレールーが書いていないってことは家にあるってことかな？
でも、念のため買っておこう。
私はおつかいで頼まれた物を買い、おまけに自分用のお菓子を買った。
「さて…家に帰るか…」
私は買い物袋を持ち、スーパーから出る。
スーパーから歩いていると、うちの学校の制服を来ている人が沢山いた。
あれ、もう下校時間なんだっけ…？
「あれ？A？」
そう思っていると、自分の名前を呼ばれたことに気づき後ろを振り返ると、そこには制服姿の雅斗がいた。
「あ、雅斗じゃん。今日帰るの早くない？」
「いや、バスケ部はトレーニングだったからな」
私は『へ〜』と相づちを打つ。
すると、持っていた買い物袋がないことに気がついた。
雅斗が何事もないように買い物袋を持っていた。
「それ私の…」
「持つよ…これも一応トレーニングの1つだし」
そう言われ、お言葉に甘えて持ってもらい、途中まで一緒に帰った。
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作者名：咲乃ほしは | 作成日時：2020年3月25日 17時
