【イナズマイレブン】Charm and Abandon【オリオンの刻印】 (ページ6)

今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:56,238 hit

Dream story.098 ページ6

「「今日もよろしくお願いします(でゴス)！！」」

「こちらこそ。では、何からやりましょうか？」
「そうだな……」

紛れもない風邪なのだと自覚してから約2時間。
昼ご飯も食べて午後の練習のときだ。

ちなみに、午前は私はFWに拉致……じゃなくて、灰崎君に呼ばれて吉良さんと灰崎君のヘルプに回っていたために、DFの面倒をしていなかったのだ。
灰崎君はともかく(本人に失礼)、吉良さんにバレるかとは思っていたが、そんなことは無く。

喉も乾かないため、このまま練習に居続けられるだろう。……隠し続けていなければ、後からつくしさんになんて言われるか。

「では、昨日みたいに……？どうしたの、昇くん」
「あ……えっと。なんで一星君動かないのかなって」

ある一点を見続ける昇くんを呼びかけると、彼の口から割って出たのは一星の名前。

当の本人は、何かを吟味するかのようにフィールドの端でこちら側を見ていた。

軽く手のひらで拳を作ろうとすると、いくつかの小さな痛みが走る。
何事かと見ると瘡蓋となっていた傷が開いたらしく、所々血が出ていた。

──これじゃ、あれ(十字架)回せない……。

「みなさーん、自由時間はそれまでー！これからは次の対戦相手に有効な特訓をしてもらいますよォ！！」

小さく私が溜息をつくのと同時に、監督の声があたりに響き渡った。