【イナズマイレブン】Charm and Abandon【オリオンの刻印】 (ページ21)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:56,235 hit

Dream story.111 ページ21

「……それが、監督の言っていた“捜し物”？」
「多分、そうだと思う」

湖から強制的に引き上げられ、合宿所に強制的に帰還させられ、シャワールームへと強制的ににぶち込まれ。

あがった私へと約1時間に渡る、久遠さんからによる説教から解放された私は、昇くんと湖付近で回収したものを私の部屋で並べて見ていた。

ちなみに、説教中に昇くんは私の髪を拭いていてくれた。

「……私に何か伝えようとしていること、なんだよね？」
「うーん……なんなんだろう」

2人で頭を抱えて唸ったところで、なにも解決は見つからず。とうとう夜になってしまった。

……今日の空は、いつもとは違って藍色だ。

ガサリ、と足元が小さくざわめく。
ざわめく度に、風が小さく吹いて赤い髪を揺らす。

それは、私の心と同じように揺らされていた。

「──こんな時間にどこにいるつもりだ」
「……西蔭さん」

マネージャーには、いつも通りに外出することを伝えた約一時間後。
川の近くにあるベンチに腰を下ろした時に、いつの間にかつけていたらしい西蔭さんから声をかけられた。

「こんばんは。生憎ですが、私はこの合宿所から無闇に足を外へ出したりしませんよ？
＿＿といっても、鬼道さんからによる命令で私と一星の監視を怠らないように……などとさしづめ言われてるんでしょう？」

「……仮にそうだとしても俺はイェスもノーも断言する気は無い」