【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ27)

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Dream story.025 ページ27

明日人さんが切り込んでいるときに、10番のあの人がタックルをかましてボールを奪う。

そして、基山さん達が抜かれたその後に、韓国代表のキャプテンにボールが繋がった。

(そのまま攻めれば良かったのに、どうしてわざわざ後ろに回したの……？)

だが、その疑問はすぐに明らかとなった。

その人の後ろから、そして前からの連続で膝蹴りを噛まされ、2つ目の攻撃がよほど深いものだったのか、起き上がらずに意識を失った。

「味方同士で潰し合うなんて、馬鹿な奴らだ」

「あぁ、全くだ」

「……お前らがそれ言うかァ？」

「……朱月」

「は、はい！鬼道さん、どうかしましたか？」

韓国側のゴールをぼやっとしながら見ていると、不意に鬼道さんから声をかけられたため慌てて意識を自分の方へ手繰り寄せた。
彼の顔は、少しだけ歪んでいた。

「お前、無理をしていないか？」

「……何を仰るのかと思いきや。私は全力で立ち向かうだけの気力はまだまだありますよ？」

「違う、そうじゃないんだ。
＿＿＿"ピッチの絶対指導者"としてまた何かあったら困るんだ」

そう言われた私は、しばらくポカンとした後に、小さく顔を歪ませた。

「大丈夫です。
＿＿それに、私から楽しみを奪わないでくださいよ」