【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ12)

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Dream story.010 ページ12

ただバチりと目が覚めた。
軽くストレッチをした後ジャージに着替え部屋を出ると、微かな足音が聞こえてそちらへ顔を向ける。

そこには、朝が強いのだろうか…風丸さんと鬼道さんがスタスタと廊下をやかましくしないようにと歩く姿が目に入った。

むこうも気づいたのか、足を止めて片手を上げ。それに対し、声を出すわけにもいかなかったため私は小さく会釈して返す。

本人達は、どうやら食堂に向かうみたいで。
私も一緒に向かうことにした。

「…え。いきなり練習試合の申し込み、ですか？」

「あぁ。誰が来るのかを聞いてないか？」

「えぇ。私も今初めて聞いたので……ごめんなさい」

「いや、いいんだ。きっと、チームのレベルアップが図れるだろうな」

卵とベーコンとレタスを挟んだパンと、牛乳とヨーグルトがそれぞれ盛られた皿を載せたお盆を持ちながら、3人で適当なところに座る。

どうやらイレブンバンドにその情報が届いていたらしく、それを確認してなかった私は小さく溜息を吐く。

「そうだ、朱月。お前がクラブ所属していた時にどんなフォーメーションをとっていたかを聞いてもいいか？」

「お。俺も聞きたいな」

「はい！参考になるかは分かりませんが」

そう言ってお盆を返そうとしたその時、鬼道さんのイレブンバンドが小さく音を鳴らす。
そこには、豪炎寺さんによるヘルプがあるらしい。

……どうやら、円堂さんは朝が苦手なようだ。

「...…すまない、円堂を起こしに行くのだが…あいつは強力なのでその、手伝ってくれるとありがたい」
「はい、わかりました！」