【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ14)

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Dream story.012 ページ14

「あー……。もうちょい仲良くなってから、が良いかな。ごめんね、私人見知り強いから」

そう言って出しかけていた手を顔の前で縦に掲げて謝罪の意を示す。

そのあと、坂野う……昇くんに円堂さんのところへ行くことを提案した。

彼は潔く二つ返事で返してくれたため、その場を離れる。

「Aさん、一星君のこと苦手なの？」

「え。……あ、そういうわけじゃないの。
ただ……少しだけ苦手そうな雰囲気してるから、どうしても距離置きたくなっちゃって」

「へー？ミステリアス系が苦手なの?? じゃあ基山さんは？」
「え、基山さんはちょっとミステリアスから離れてない？」

「……呼んだ？」
「「うわぁ？！」」

背後から突然声が聞こえ、2人合わせて肩を震わせて振り向く。

そこには先程まで話の中心となっていた基山さんと、その彼とよく一緒にいる吉良さんがいた。

「お前、タツヤのことが好きなのか？」
「ちょっ……どうしてそうなったの？！」

ガムをプクーッと膨らませながら吉良さんが問いたその言葉は、基山さんがその風船を割ったことで無かったこととなった。

「おい、てんめェ何すんだ？！」
「ヒロトだって変なこと聞いたじゃないか！」

面白いな、とか基山さんは少しうぶなのかな。なんて彼らの会話でひっそりと笑っていると。

イレブンバンドが通知音を鳴らしたため、受け取ったメッセージに目を通した。

そこには、全員フィールドに集合するよう指令が書いてあった。