こちらもピンチ しあんside ページ34
現実へと帰るべき。
そう、たった今、神様から言われてしまった。
倒れた後、頭の中で神様に会ったのだ。
別に信じなくていい。
だけど、本音を言うと、現実には帰りたくないのだ。
恋人も出来た。
友達も出来た。
推しに会えた。
皆に恵まれた。
それが現実に戻ってはないもの。
わがままなのは承知の上。
せめて、後先が運がなかったとしても、これだけは叶えてほしい。
ここに、いさせてほしい。
あぁ、どうやら、神様はその願いを叶えてくれるそうだ。
大きな代償を取るかわりに、願いを叶えてくれる。
その代償が、自由な体だ。
神様には肉体がないそうで、自由な肉体がほしいらしい。
例え、この肉体が動かなくなったとしても、皆の傍に居られて、蓮がいて、感情があって、蓮との記憶があるなら、構わなかった。
――――――――――
――――――
――
「っ、はぁっ！」
風丸「！ しあん！良かった！」
円堂「心配したんだぞ！」
息が苦しくて、息を吸い込んだ。
そして、目を開けると、皆が居た。
願いを叶えてくださったらしい。
だけど、体は言うことをきかなかった。
動くのは心臓の脳と肺と目と耳と口だけ。
あと、神様は不便だろうと、右手だけ動かせるようにしてくださっている。
ありがたい。
隣を見れば、魘されている蓮。
何が起きたのかわからないが、そっと、動かせる右手で蓮の手を握った。
……………………あっ、禰豆子のままだった。←
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ウサッキー「愛が勝つと言うことは、こうゆうことを言うんですね。
自分を犠牲にして、大切な人を一番にするのは、良く考えてみたら当たり前なことみたいに考えてきますね。
次、Ribonさんお願いします！！！( *・ω・)ゞ」
アルボン｢了解です！(^_^ゞ｣
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作者名：Ribon（アルボン） x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2020年4月21日 17時
