助修士と黒悪魔>>5 ページ19
ダッと駆けだす芥川に、ホーソーンが人差し指にためていた血を発砲する。
それを『羅生門』で消し去るも、Ａの文字を先頭にまた浮かび上がって、ビスン、ビスンビスンッと芥川を傷つけた。
ザッと芥川は『羅生門』でホーソーンの首を刺した。
勿論、首からは大量の血が噴き出す。
だが、ホーソーンはニッと笑った。
『緋文字』______！
沢山の文字がホーソーンを埋め尽くす。
芥川は、驚きの顔を見せるも、直ぐにその顔はかき消えた。
『羅生門・
通常の黒獣に比べて大きめの黒獣のあごを発現させる『羅生門・
黒獣達は、ホーソーンが生み出した血文字を粉々に喰いちぎる。
そしてホーソーンに沢山の黒獣の、あごが向かってった。
逃げようとしないホーソーン。
ドッと鈍い音が響きわたる。
が、痛みを待っていたホーソーンには、痛みが伝わって来なかった。
「ミッチェル！？」
ホーソーンを庇い、黒獣に突き刺されたミッチェルの姿が目の前にあった。
そのまま二人はドゴォッと建物の壁にぶつかる。
壁にヒビが入り、ガラガラガラと無様に崩れ落ちていく。
ホーソーンとミッチェルは瓦礫の下敷きになった。
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建物が崩れ終わり、コツ…と芥川は瓦礫に近づいて行く。
瓦礫の間からは、二人の血だと思われるものが流れていた。
芥川は、そのまま座り込む。
そしていつしか戦い敗北してしまった敦の言葉を思い出していた。
《人は誰かに「生きていいよ」と云われなくちゃ生きていけないんだ！》
「その様な事……貴様に云われずとも……判っている……」
そんな言葉は、誰の耳にも聞こえはしなかった。
ただ空中を浮き、消え去るだけだった。
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ファーストMe - 一気見しました！面白かったです！更新頑張ってくださいね(*≧∀≦*) (2016年11月12日 21時) (
レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 夢者ちゃん何か癒されます/// 内容が分かりやすく、フリガナがついていたので、スラスラと読めました！ これからも、頑張って下さい！ (2016年7月21日 9時) (レス) id: d83138c3cf (このIDを非表示/違反報告)
はくとー - 面白いです。私は続編きちんとこれました (2016年7月18日 22時) (レス) id: 65f9ccdcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菓海手 | 作成日時：2016年6月19日 0時
