剏めての御使い>>3 ページ29
「……入れない?」
「許可が必要です。そこの手続書類に記入して、受理まで待ってください」
先刻から、ビルの中に入ろうとするも、警備員に止められる。
「でも、ぼくたちは、たんていしゃいんで このふうとうをとどけに……」
「どのような件でも同じです」
「うぐっ……!」
キッパリと云われてしまう。
「……約束の時間が」
「規則ですから」
鏡花からゴゴゴゴ…と怒りが伝わってきたので、一時退散することにした。
「どうも、連絡の行き違いみたいだ。あの警備員さんを何とかしないと」
「え……消す?」
ムムムッと考えてると、鏡花がさらっと物騒な事を口にする。
「探偵社は、そう云う仕事の進め方はしません」
「私が教わったのは……まず、色仕掛けで人目の無い場所に誘い込んでから、ぐさりと」
「うん……善い悪い以前に、計画の最初に無理がある」
「?」
だらだらと汗を流しだす敦。
だが、敦の手はAの目を隠していた。
すると、ビルの中に判事の姿を見付けた。
「判事!」
「あっ!」
鏡花とAは判事を呼び止めようとするが、判事は
数秒、鏡花とAは呆然と立ち尽す。
すると、鏡花は右手を口元に当て、何かを考えだした。
「……探偵社員は諦めない」
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時