検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:35,129 hit

たまえなく過去へ押し戻されながら(前編)>>7 ページ15

敦、谷崎、ナオミは今、大通りで賢治とAを探している。

「あんなにピリピリした探偵社は初めてね」

横断歩道を渡ろうとすると、信号が赤になったので立ち止まる。

「ナオミ。矢ッ張り社に戻るンだ」
「嫌よ。ナオミも捜索を手伝うわ。こんな時に兄様と離れたくない」
「危険過ぎる!」
「危険は社も同じよ。建物ごと消されるわ。ねぇ、敦さん。そうでしょ?」
「え!?そ……それはまあ」

突然話しかけられ敦はギョッ!とした。
だがすぐに谷崎から低い声聞こえた。

「敦君。君と違って、妹には異能が無いンだ。足を引ッ張る」
「何よ兄様。ナオミの云う事は何でも聞くと云ったじゃない」

そう云われた谷崎の肩が跳ね上がった。

「き、昨日の夜のアレはお前が無理矢理……!」

そこまで云うと、谷崎は何かに気付かされハッとした顔になり、徐々に林檎のように赤くなっていった。

「……何でもありません」
「?」

真赤な顔を服の袖で隠す谷崎にたいし、ナオミは勝ち誇ったような顔だった。
そんな事をしていると、ピッと信号が赤から青に変わった。
人々が横断歩道を渡るため、歩き出す。

「と……、兎に角!事務員は社に戻るンだ!」
「あらあら。何なら昨日の(こん)(がん)を思い出させてあ」

ナオミの声が途中で途切れる。
不思議に思った谷崎たちは、後ろを振り返ると、側にいたナオミの姿がそこには無かった。

たまえなく過去へ押し戻されながら(前編)>>8→←たまえなく過去へ押し戻されながら(前編)>>6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
93人がお気に入り
設定タグ:少々カゲプロ , 男主 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。