蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス･男主･マンガ沿い】

Murder on D Street>>5 ページ44

「そんな……偽装の為だけに、遺骸に二発も撃つなんて……非道い」

「ぶ〜」と、江戸川が突然云ったので杉本はビクッと驚いた。

「はい、時間ぎれー。駄目だねぇ君。名探偵の才能ないよ！」

あっはっはと笑いながら杉本の肩をだむだむとたたく。

「あのなぁ貴様！先刻から聞いていれば、やれ推理だ、やれ名探偵だなどと通俗創作の読み過ぎだ！事件の解明は即ち、地道な捜査。聞き込み現場検証だろうが！」

そう云い放つ箕浦に江戸川は「はぁ？」と呆れたような声を出した。

「まだ判ってないの？名探偵は調査なんかしないの。僕の能力『超推理』は、一度経始すれば犯人が誰で、何時どうやって殺したか瞬時に判るんだよ。のみならず、どこに証拠があって、どう押せば犯人が自白するかも、啓示の如く頭に浮かぶ。」
「巫山戯るな。貴様は神か何かか！そんな力が有るなら、俺たち刑事は皆免職じゃないか！」
「まさにその通り。漸く理解が追いついたじゃないか」
「_______ッ！」

キッと江戸川を睨む箕浦。

「まあまあ、刑事さん落ち着いて。乱歩さんは始終こんな感じですから」

スッと太宰は江戸川と箕浦の間に入ってくる。

「僕の座右の銘は『僕がよければ、すべてよし』だからな！」

バッと手を広げる江戸川に敦は、こんなに納得したの初めてだ……と思っていた。

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