運命論者の悲しみ>>6 ページ39
「国木田くーん。僕そろそろ“名探偵”の仕事に行かないと」
ハンチング帽を被り直した江戸川は、いつものようにニヤニヤと笑っていた。
「名探偵?ああ、例の殺人事件の応援ですか?」
「そう。警察がね、世界最高の能力を持つこの名探偵。乱歩さんの助言が欲しいって、泣きついてきてさ」
ヒョイッと机の上にのり、クルッと回る江戸川。
「こいつに手伝わせます。とりあえず、おりてください」
ぽかんと固まる敦を指さす国木田は、トンと敦の肩をたたく。
「おい。呆けてないで、準備しろ。仕事は山積みだ。太宰も探して連れてけ。どうせその辺の川を流れてる」
「は、……はは」
と、突然笑い出す敦の目には、涙がこぼれ落ちた。
「あ?何だお前。泣いてるのか?」
「泣いてません」
「泣いてないのか」
「泣いてません」
「泣いてるのか?」
「泣いてます!」
「え、敦くん ないてる の? かわいいー」
と茶化すAに敦はムッと怒りながら、Aを追いかけ始めた。
( ( ( ( ( (゚∀゚) ) ) ) ) ) デンパ
「あははっ、敦くん ぼくと おにごっこ しましょう!」
「いや、もういいよ…。全然捕まえられない……」
「無駄だよ敦くん。だってAは、鬼ごっこはだいの得意だからね」
「へへん!どうだ、すごいでしょ」
次回「Murder on D Street」______
「僕の座右の銘は『僕がよければ、すべてよし』だからな!」
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霊華 - 林檎によってかわるから38kg位っすか? (2018年9月14日 16時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
セフミ - 主人公くんが、刀剣乱舞の今剣に思えてしまう。そんなボクは重症ですね (2016年8月2日 23時) (レス) id: c57fb13ef8 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» 今日の夜から更新再開します。面白いと云っていただき、ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - お役にたてたら幸いです( ´ ▽ ` )面白かったんで、更新頑張ってください!! (2016年5月4日 17時) (レス) id: 43566f1e32 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» ぐふっ……。マジかよ……教えてくださり ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年4月29日 16時