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運命論者の悲しみ>>2 ページ35

その頃、ある廊下に一人の男がいた。
黒いコートに色の薄いストールを巻き、片眼鏡を着けている50代くらいの男。
廊下の奥から、黒いスーツを着た男が近づいてきた。

「時間です」

黒いコートの男はスーツの男の後を追う。
ある一室の前まで来ると、数人の男がそのドアの鍵を開けようとしていた。

「退いてろ」

黒いコートの男はそう云うと、ピタとドアにてをおき、意識を集中させる。
すると、ドアは簡単にはずれ、奥の方へとふっとんでいった。
部屋の中には、複数の作業着を着た男が荷物をはこんだりしていた。

「諸君。仕事中に誠に失礼」
「なッ……何だァ。あんなら!?」

ザワッと部屋の中は一気に騒がしくなった。

「我々も仕事だ。何、すぐに済む。実は最近、我々ポートマフィアの荷を横流しする不埒(ふらち)な連中がいて、ここがその拠点という噂を聞いてね。証拠を探している。中を(あらた)めさせて貰っても_____」

すると、黒いコートの男の背後から誰かが鉄パイプで、殴りかかろうとしていた。
が、その男は黒いコートの男によって吹っ飛ばされた。

「ふむ。証拠が見つかったな。」
「て、鉄パイプガ……」

男の持っていた鉄パイプはグニャグニャに折れ曲がっていて、使える状態では無かった。

「異能を見るのは、初めてかね?」

男の目線に合われてしゃがみこむと、突然、男の悲鳴が部屋中に響き渡る。
鉄パイプを持っていた男は、骨が折れそこからいっさい動いてはいなかった。

「全員殺せ」

コートの男が云うと、スーツを着た男たちが銃口を向け発砲した。

「矢張り、仕事終わりの一服は格別だな」

そう云ったコートの男の口から、ハァと白い煙が出て、姿を消した。

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設定タグ:少々カゲプロ , 男主 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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霊華 - 林檎によってかわるから38kg位っすか? (2018年9月14日 16時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
セフミ - 主人公くんが、刀剣乱舞の今剣に思えてしまう。そんなボクは重症ですね (2016年8月2日 23時) (レス) id: c57fb13ef8 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» 今日の夜から更新再開します。面白いと云っていただき、ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - お役にたてたら幸いです( ´ ▽ ` )面白かったんで、更新頑張ってください!! (2016年5月4日 17時) (レス) id: 43566f1e32 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» ぐふっ……。マジかよ……教えてくださり ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年4月29日 16時

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