ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)>>7 ページ25
武装探偵社ではそのころ部屋の中には、太宰と国木田、それと他の社員しかいなかった。
太宰は、ヘッドホンをつけ呑気に歌を歌っている。
国木田は掃除機を使い、部屋の掃除をしていた。
「オイ、邪魔だ。
そう太宰に云ったが、彼は手をひらひらとさせている。
「全く。何故こんな奴が、探偵社に……我が理想にはこんな……」
ぱっと国木田は太宰がしていたヘッドホンをはずし、くわッと彼に向かって怒鳴る。
「おい太宰!仕事は如何した!」
そんな太宰は、国木田に取り上げられたヘッドホンを取り返し、またつけ直す。
「天の啓示待ち」
国木田に向かって、太宰はニコッと微笑んだ。
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そのころAたちは____
「アハハ、それは脅されましたねェ」
「笑い事じゃないですよう。兇悪なマフィアとか、直ぐに死ぬぞとか……。途んでもない処に、入っちゃった」
「ごめんね へんな プレッシャー を あたえてしまって…」
ハァとため息をついた敦を見たAはシュンと眉をハの字にして、謝罪をした。
「まァまァ。ボクでも続けられてる位だから、大丈夫ですって」
「でも、谷崎さんも『能力者』なのでしょう?どんな力、なんですか?」
そう、武装探偵社は多くの異能力者が集まっている探偵社だ。
彼が能力者だったとしても可笑しくはない。
現に、敦も『月下獣』という能力者なのだから。
「や、あんまり期待しないで下さいよ。戦闘向きじゃ、ないンですから」
「うふふ…。兄様の能力、素敵ですよ。ナオミあれ大好き」
「止めなッて、ナオミ……こんな処で」
敦とAの前でキャッキャと恋人のようにイチャつく谷崎兄妹。
谷崎が、ナオミを止めようとしたらナオミの目がかわった。
「あら、口応え?生意気な口は、どの口かしら」
ナオミは谷崎の顎らへんに指をおき、ツツ…と唇の方に上がっていく。
そのやりとりを見ていた敦は本能的に、Aの目の部分を隠した。
「?」
Aは、何がなんだかわからない。とでも云いたげな表情をした。
「着きました」
依頼人の女性が、路地裏の方を指差しAたちを案内する。
奥に進むにつれ、谷崎の顔が厳しくなっていった。
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霊華 - 林檎によってかわるから38kg位っすか? (2018年9月14日 16時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
セフミ - 主人公くんが、刀剣乱舞の今剣に思えてしまう。そんなボクは重症ですね (2016年8月2日 23時) (レス) id: c57fb13ef8 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» 今日の夜から更新再開します。面白いと云っていただき、ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - お役にたてたら幸いです( ´ ▽ ` )面白かったんで、更新頑張ってください!! (2016年5月4日 17時) (レス) id: 43566f1e32 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» ぐふっ……。マジかよ……教えてくださり ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年4月29日 16時