ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)>>1 ページ19
「すみませんでしたッ!」
バンッと両手を机におき、頭を下げる谷崎。
「へ?」
「その、試験とは云え随分と失礼な事を」
試験とは、敦の入社試験である爆弾魔のことである。
「ああ、いえ、良いんですよ」
ここは、とあるカフェの中。
湯呑みでお茶を飲む国木田と、太宰の隣でショートケーキを頬張るA。
「何を謝ることがある。あれも仕事のうちだ谷崎」
「国木田君も
「ばっ……違う!あれは事前の手筈通りにやっただけで」
カッと太宰は国木田の真似をする。
それをみて怒った国木田。
「敦くん、おつかれさまです」
「え、うん。ありがとうA」
Aと敦はもう、名前呼びができるまでの仲になっている。
「ともかくだ小僧。貴様も今日から、探偵社の一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき、社の看板を汚す真似はするな。俺も他の皆もそのことを徹底している。なあ太宰」
「あの美人の給仕さんに「死にたいから首絞めて」って頼んだら応えてくれるかなぁ」
「黙れ、
さっきお茶などを運んできた給仕さんにうっとりとした太宰。
それに怒ったのか、国木田はくどくどと太宰に説教をする。
「ええと、改めて自己紹介すると……ボクは谷崎。探偵社で手代みたいな事をやってます。そンでこっちが」
「妹のナオミですわ」
谷崎の腕に抱きつくナオミ。
「兄様のコトなら……何でも知ってますの」
「き______兄妹ですか?本当に?」
そう、谷崎とナオミは兄妹。
だが、容姿がまったくと云っていいほど似ていないのだ。
「勿論、どこまでも血の繋がった実の兄妹でしてよ……?このアタリの
さわとナオミの手が谷崎の服の中に入る。
その行動に太宰はAの目を隠した。
「え、太宰?どうしたの?」
「ん?何でもないよ」
敦も国木田から「こいつらには関しては深く追求するな!」と云われたそうだ。
ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)>>2→←或る爆弾>>6
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霊華 - 林檎によってかわるから38kg位っすか? (2018年9月14日 16時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
セフミ - 主人公くんが、刀剣乱舞の今剣に思えてしまう。そんなボクは重症ですね (2016年8月2日 23時) (レス) id: c57fb13ef8 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» 今日の夜から更新再開します。面白いと云っていただき、ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - お役にたてたら幸いです( ´ ▽ ` )面白かったんで、更新頑張ってください!! (2016年5月4日 17時) (レス) id: 43566f1e32 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» ぐふっ……。マジかよ……教えてくださり ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菓海手 | 作成日時:2016年4月29日 16時