Episode.4 ページ6
｢あの…これは…｣
食卓の上には大盛りに盛られた皿が幾つもある。
少し引き気味にミドリさんに訴えようと目線を向ける。
｢安心しろ。シバは食べれるだけ食べればいい｣
少しだけ取り分けたお皿を僕の前に置いてくれた。
どうして？と思ったけれど、その原因はすぐに分かった。
…とにかく沢山食べるのだ。主にシグレさんとセテラさんが。
サテラさんもそこそこ食べる。
｢だからあんなに山盛り…｣
｢あははー今日も豪快な食べっぷりだねぇ｣
スイさんはにこにこ微笑んでシグレさんの頬についた物をハンカチで拭っていた。
なんだか、少しだけモヤっとした気がした。
｢あの…｣
食べ終わった各々が寛ぎだすとそっと手を挙げる。
全員の目線を受けつつも言葉を紡ぎ出す。
｢明日、外に出させてもらっていいですか？｣
｢…どうして？｣
シグレさんの声に肩が跳ねる。
言われるだろうとは思っていたけれど、いざ言われると怖いものだ。
｢少し、思い出したことがあるので…確かめに行きたいんです。｣
ふーん、とシグレさんが鼻を鳴らす。
｢それは一人でなくちゃいけない…？｣
セテラさんの背後からサテラさんがそっと顔を出す。
別に、と首を振るとシグレさんが立ち上がる。
｢なら俺が付いていくよ。それでいいだろ？｣
皆が頷いたのを確認して、僕はほっと溜め息をつく。
(怖かったなぁ…)
続く (更新停止中)
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紫鏡(プロフ) - 日向信乃さん» 返信遅れて申し訳ありません。更新遅くなるかと思いますが頑張ります！ (2015年7月3日 23時) (
レス) id: 97965b5995 (このIDを非表示/違反報告)
日向信乃(プロフ) - 設定が興味深いです。これから彼らが何を見て、どう過ごすのか……。それが楽しみになりました。更新がんばって下さい。応援しています (2015年6月27日 12時) (レス) id: 8b41fe3180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2015年5月9日 15時
