第53話 ページ8
ロネ「Aお疲れ様っっ！」
治療魔法専門の先生の所へ寄った後、私は観客席へ戻った。
そして今、ロネに抱きしめられています。
A「ろ……ロネ……苦し……」
ロネ「うわっ、ごめん！」
ライア「お疲れ様でした、Aさん。」
みんな笑顔で出迎えてくれた。
ああ、友達っていいなあ。
ロネ「ああもう本当によかったよ〜…
あのまま相手が勝ってたらあることないことでっち上げて密告してやろうと思ってたの！」
レン「楽しそうだなそれ。俺も乗ってたと思う」
A「やめて！？怖い！！」
とてもいい笑顔でいう2人。
うん、友達っていいと思うけど2人とも怖いわ。
A「……あれっ、次って誰だっけ」
ロネ「次？次はシグかな。」
レン「でもあの様子じゃあすぐ終わるんじゃねぇのかな」
レンが指をさすその先には、既にシグがいた。
そして、相手の方は少し遠いここからでも震えているのが分かる。
サクヤ「うわっ、かわいそー」
ロネ「とか言って笑ってるサクヤがこちらになります」
ライア「シグさんは属性のおかげで学校中に名前が知れ渡ってますもんね」
A「そうだったの！？」
レン「知らなかったのか。というかほら、始まるぞ」
合図が鳴り響く。
その瞬間、ふわっとシグのリボンが浮かぶのが見えた。
瞬きするその一瞬の間。
どうやらすでにあのフィールドは、シグの手中に収まってしまったようだ。
相手は魔法を出そうとするも、シグが相手を吹き飛ばしそれを防ぐ。
それを2、3回繰り返した後。
シグは突然さっと青ざめた。
シグ「……しまった、やり過ぎた」
A「……ん？」
……相手の人、気絶してる。
――――Aブロック第10グループ、勝者はシグ。
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作者名：まかろ&凛音 | 作成日時：2016年4月8日 20時
