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第56話 ページ11

その後Bブロックの対戦が始まり、会場は更なる熱気を放つ。
私たちの中で戦うのはライアだった。

やはりサクヤの監視役を務めているだけあって、秒殺で試合を終えた。
魔法を使った時、会場が揺れるほどの威力だった。なんかこわい。


シグ「流石だね、ライア」

ライア「シグさんほどではありませんよ」


こうしてBブロックも終了し、続いてCブロックを終えたところで休憩が告げられた。


サクヤ「結局俺ら何もしてねぇな」

ロネ「長いよ〜」

レン「早く終わんねぇかな」

A「いいじゃん、観戦してるだけでも楽しいし…」


私は慌ててそう言う。
席に座っている3人は少し不機嫌そうだ。
理由は3者3様だけど。


サクヤ「でもな〜、俺Dブロックの20グループ目だぞ?
ブロック最後じゃん、それまで見ながら待ってんの暇じゃね?」

ロネ「魔法使いたい、つまんない、大会やだ」

レン「観戦すらめんどい」

A「えぇ……というかロネ、大会やだとか言うんだ……」


私はてっきり、ロネはむしろ大会大好きなのかと。
そう思っていると、シグが後ろからそっと教えてくれた。


シグ「緊張しいなんだよ、ロネ」

A「あー……なるほど?」

ロネ「ちっがう!よ、余裕だし!!」

ライア「声震えてますよ」

ロネ「震えてない!!」


ぶんぶんと首を振るロネ。
足はかくかくと細かく震えている。
私はおかしく思うと同時に、静かにロネに同意した。
私もさっきまでガクガクだったよ。


ライア「まあそれはとにかく、暇してる皆さんに、対戦カードのコピーを貰ってきたのでどうぞ。」


ライアは指をぱちんと軽く鳴らし、宙に映像を映し出した。
これは雷属性特有の魔法だ。プリントに書かれた物をそのまま映像化できるという。


シグ「わ、そんなのあったの」

A「ちゃんとAからEまで載ってる……!」

サクヤ「俺の名前ある?」

レン「あるな、ここだ」

サクヤ「相手は男か、よかった」


皆はデータを見て次の相手を確認していく。
私の次の相手は、どうやら水を操る魔法の生徒らしかった。


A「……うん、次も頑張ろ」


私は心の中で先程のレオンの笑顔を思い浮かべながら呟いた。

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設定タグ:まかろ&凛音 , 学園 , 魔法   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:まかろ&凛音 | 作成日時:2016年4月8日 20時

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