第26話 ページ28
ライアさんは、うつ向きながら淡々と言葉を紡(つむ)ぎながら昔のことを話してくれた。
私の家は、この大陸でも有名な資産家でその家の一人娘の私は蝶よ花よと育てられていきました。
まさしく、望めばなんでも叶えられる。そんな環境にいました。
前の学校でも、親の力で私は贔屓(ひいき)されていました。
そのことを全く知らなかったとはいえ、それが当たり前と思っていた私は傲慢(ごうまん)でした。
友達にも困らない。先生からもちやほやされている。そんな学校生活を過ごしていた私はある日女子生徒の話し声が聞こえてきました。
耳を済ませて聞いてみると、
「ほんとウザイよねぇ〜あの子。」
「自分が女王様だとでも思っているのかしら。」
「早く消えて欲しい〜。」
「邪魔だよね。親が居なければ何もできないくせして。」
「ライアはここには必要ない。」
その言葉が聞こえたとき、空耳だと思いたかった。まさか自分のことだとは思って見なかったから。
確かめるために話しかけたら、
「貴方のこと友達と思ってないから。」
「あんたの事友達と思っている子なんて誰もいないから。」
そんな事をいつも見ていた笑顔で言われた。
その事を思いだすから、人の顔を直接見るのが苦手になりました。眼鏡を掛けているのは視力が悪い訳ではなく人の顔を直接見るのを防ぐ為に掛けています。
そして、私は親の力を借りず、強くなってみせると誓いました。
ライア「私の過去は言いました。これでよろしいですか?」
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作者名:まかろ&凛音 | 作成日時:2015年3月7日 13時