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第20話 ページ22

A「うわあ……寮もすごい……さすが!」

私が寮の大きさと広さ、そして美しさに驚いていると、サクヤが言った。

サクヤ「……そうだな。名門校ならではだな。まあ……ライアの家はこれよりすごいらしいが」

え?

ライアさんのお家?


ライア「また余計なことを……」

A「えっ……ライアさんってもしかしてお金持ち?」

サクヤ「ああ。家はすごい遠いらしいけど」


そうだったんだ……。

だからあんなにお上品だったのか……!


ロネ「まじかっ!行ってみたいわー」

ライア「いや……来ない方がいいですよ、あんな家。」


ライアさんは、思い出したくないとばかりに首を振った。

そういえばどうしてライアさんはこの学校に来ることを決めたのだろうか。

お家が遠いのに、わざわざ……。

私がそんなことを考えていると、サクヤが言った。


サクヤ「あ、A、あぶな…」


ゴツン


A「え……い、痛い!?なに?」

ロネ「だ、大丈夫!?」

サクヤ「ああ……バカ」

不注意で柱にぶつかってしまった。



寮長「あ、その柱……」

寮長である先輩が何かを言いかけた、その時だった。


ガタガタッと音がして、扉が浮かび上がったのだ。

ロネ「ぎゃああああ!!」

ライア「ロネさん落ち着いてください」



そんな扉あるって、聞いてない。

動き出したそれを見て、私はただ呆然とするしかなかった。

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作者名:まかろ&凛音 | 作成日時:2015年3月7日 13時

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