灰谷妹はハッカー少女【東リべ】

10話 九井と ページ12

ココside




灰谷妹を梵天に慣れさせるということで始まった

謎の3人or4人行動制度ついにオレの番がきた



視界の端には蘭の方の灰谷と妹がいる


これといった仕事はなく

本音を言うとめちゃくちゃ帰りたい


女子高生って何考えてんだ…？





蘭｢A〜？ゲームばっかしてないで兄ちゃんにも構え〜？｣



｢にぃもする…？｣




蘭｢兄ちゃんAに勝てる気しないんだけど、でもAから誘って来るなんて珍しいな｣



｢最近、ずっと1人で遊んでたから｣



オレ空気なんだよな…




蘭｢九井も誘うかチェスくらいなら出来んだろ｣




チェスか…


取引相手とたまにやったりはする



大抵、相手の機嫌取りでこちらが負けるよう動くゲームだけど腕には自信がある




蘭｢A、誘っておいで｣







蘭に手を引かれ妹がやって来る







｢九井さん？……良かったらチェス…しません…か？｣





九｢別に構わないがやるからにはこっちも本気でやっていいか？｣




蘭｢九井、結構強気だな。まぁAなら負けねえと思うけど｣





どっからその自信出てくるか知らないが年下に舐められてはこちらも困る




｢チェスなんて〇✕ゲームと変わらない｣




九｢は？｣



蘭｢チェスの世界チャンピオンいわゆるグランドマスターそいつを完封したAIにこいつは勝ってる。先手必勝と言われるゲームで先手後手入れ替えて負け無し｣




チェスには明確な必勝法がある


AIが最善手を打ち続けるのなら先手が勝ち、後手は引き分けにしかならない



そもそも必勝法なんて理論上の存在なんかで実現出来るやつなんているわけないだってあれは




｢十の百二十乗の盤面を読めばいいだけ｣



蘭｢やっぱA今日も最高に可愛いな〜｣



｢にぃくすぐったい｣





………前言撤回していいかな…









めちゃくちゃ今更なんですけど時と場合で夢主の灰谷兄弟の呼び方変わります

竜胆も兄貴と兄ちゃん言ってるし臨機応変でやってます…

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