7、求めるはぷれぜんす ページ7
××
「───やばいやばい。急いで薔薇を赤く塗らないと」
いっそ不気味になるくらい真っ赤な薔薇が咲き乱れる薔薇の道。その薔薇にペンキを塗る一人の青年がいた。明るいオレンジの髪に緑の瞳。大きく緩んだネクタイに白いベルト、そしてどこか軽薄な笑顔が特徴的なイケメソ。あらイケメンとドギマギしている私の横で監督生くんがぼそっと呟いた。
「この光景、どこかで見たような気が……」
「───ん？君たち、何か用？」
私達の視線に気がついたチャラ男風イケメンは不思議そうに首を傾げた。ここにいる、ということはやなや2たちと同じ寮の人間だろう。
「……それ、なにしてんの？」
「これ？見ての通り薔薇を赤く塗ってるだけだけど」
「ええっ！？なんでそんなことを？」
「ん〜反応がフレッシュでかわいーね」
はあ〜〜イケメンだ〜〜
やっぱりこの学校の顔面偏差値には目を見張るものがある。もしかすると顔で選んでるのかもしれない。思わずぽけーっと見惚れるが、その男の視界に完全に私は映っておらず、監督生くんたちと写真を撮っていた。はいはいお約束ですね〜〜〜
「タグづけしたいから名前教えてよ」
「デュース・スペードです」
「エース」
「グリムと、その子分ユウなんだゾ！」
「はいはーい。アップ完了！」
誰か私を穴に埋めてくれないだろうか。
もう百回くらいは味わった空気感に遠い目をしながら、内心溜め息を吐く。またもや私が自己紹介されていないことに気がついてくれたらしい監督生くんが言いずらそうに口を開いたとき。
「この人はA姐さんです」
「い、いつからそこに！？」
「あの……私、ずっといました」
「えっ？マジ？ご、ごめんね〜 こ、こんなに可愛い女の子をけーくんが見逃しちゃうなんていつもなら有り得ないんだけどなっ！あはは……」
「あははは」
その場になんとも言えない微妙な空気が漂い始める。たとえるなら、全く接点のないクラスメイトと偶然電車で隣の席に座ってしまい、うっかり挨拶したは良いものの、お互い話すことがなくて困る……あの感じ。私はいつも場の空気を白けさせてしまう。
「あ、あの……私、そろそろ掃除に行くね！！
学園長に怒られちゃうし。ありがとう」
「あ、う、うん」
「ま、待ってくれ。姐さん、送って行く」
「え？あ、大丈夫だよ。来た道戻れば良いだけだし！へへっ！」
うん、大丈夫大丈夫。全然気にしてないし？
存在忘れたこともちょっとしか根に持ってないし？
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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