30、むちゃくちゃるーる ページ30
××
「ちょっと待てよ！
そんな無茶苦茶なルールがあるか！」
「そうだゾ！捨てるんだったら俺様が食う！」
(がめつすぎる……)
とんでもない修羅場になってきたな、とAは周りを見回しながら思った。もはやお茶会という空気ではなくなっている。
「寮長、申し訳ありません。マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です」
「そうそう。まさかそんな決まりがあるなんて全然思ってなくて」
「作ったことが重要なんじゃない
今日！今、ここに！持ち込んだこと�爐世鵜瓩�問題なんだ！」
「そんなおかしなルールに従ってるなんてバカみたい」
───ぽつり。
ユウが言い放った言葉に、場は更に凍りついた。
ケイトがストップをかけるが一度溢れた不満が止まることはない。エースに続き、今まで黙っていたデュースまでもが異論を申し立てたことによりリドルの怒りは頂点に達しかけていた。
「───僕が寮長になって一年。
この寮では一人も留年者、退学者を出していない。これは全寮内でハーツラビュルだけだ」
(他の寮どんだけ治安悪いんだ……)
「この寮の中で僕が一番成績がいい。一番強い。だから僕が一番正しい」
僕に従えないのならまとめて首をはねてやる、とリドルは叫びに近い声を上げる。その姿は威厳ある女王ではなく、ただ癇癪を起こす子どものようだった。
「こんなワガママな暴君こっちから願い下げだ！」
「……今、なんて言った？」
「オマエはおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君だって言ったんだゾ！」
(そこまでは言ってないような……)
案の定キレ散らかしたリドルはユニーク魔法でグリムとデュースの首をはねる。なんだかどえらいことに巻き込まれたな……Aは遠い目をした。内心すこし思っていたことはエースたちが全部ぶちまけてくれたので心はスッキリだった。他力本願。良くない部分だと分かっている。
「トレイ、ケイト！こいつらをつまみ出せ！」
はい、寮長。
二人にはその選択肢か残されていなかったので、女王様に命じられるままエースたちを強制排除。そしてぼんやりと空を見つめていたAだけが地獄の空間に残された。
「キミはなんだい？生徒でもないキミが何故ここにいる！！」
「えっ、あっ、掃除！掃除に来ました！」
「失礼な！ハーツラビュルが不潔だと言いたいのかい！？」
「いやまさかとんでもない！で、でもほら、綺麗なところをもっと綺麗にするのが清掃員の務めなので！」
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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