23、波乱を呼び込むらんじぇりー ページ23
××
「───ねージェイドこれなにぃ〜？」
女性用下着を持って来た双子の片割れを、ジェイド・リーチはにっこりと見つめた。にっこりと。それはもう爽やかな笑顔で。
「それをどこで？」
「風呂場に落ちてた」
「なるほど」
フロイドは興味なさげに下着を投げる。
薄いブルーのそれをキャッチしてから、ベッドにダイブしたフロイドに目を向けた。フロイドが接点を持っており、尚且つこの下着をつけていそうな人物───といったら一人しか当てはまらない。
「式典式の時の女性……ですよね？清掃員として雇われたという」
「ん〜」
「たいへん仲が良いと噂になっていましたよ、フロイド。どういうご関係なんです？」
「オレのおもちゃ」
あいつ、オレの言うことなんでも聞くって言ったんだよぉ、とフロイドが笑えばジェイドも愉快そうに口許を歪めた。おもちゃ。良い響きだ。でもフロイドはすぐにおもちゃを壊してしまいそうですから、心配です。大丈夫。なかなか壊れそうにないもん、あれ。───フロイドの言葉にジェイドは笑みを深めた。壊れないおもちゃ。ああなんて魅力的な響き！壊れないものほど壊したくなることってない。
「この下着、僕の方から清掃員さんにお返ししておきます」
「は〜？なんで？意味わかんねぇんだけど」
「おや、どうしてだめなんですか？
別におもちゃの横取りなんてしませんよ」
「うさんくせぇ〜」
「ふふ……うふふ」
あ、これはたのしいことを考えてるジェイドの顔だ、とフロイドは思う。そしてジェイドがたのしいことを考えると必ずだれかに不幸が起きる。それも面白いから良いんだけど。
「ジェイドが気に入るとは思えねぇけど」
「おや、それはわかりませんよ。会ってみないことには」
「気に入ったらどうすんの？」
「さて、どうしましょうか」
「……オレのおもちゃだからね」
「はんぶんこはどうです？」
「ぜっっってぇイヤだ！」
つーか気に入る前提で話すんな、と軽く睨みつける。でも気に入るんだろうなぁ。あんな珍しくて壊れにくそうなの、海の世界にはいないから。
「も〜寝る！」
「おやすみなさい、フロイド。良い夢を」
フロイドはゆっくりと瞼を閉じて、夢の世界へ落ちていく。ジェイドは笑みを浮かべてから、次の休みはどこの山に登ろうかと考えた。扉が開く。入ってきたのはアズールだった。
「僕のバスローブを知りませんか？」
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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