俺の嫁は猫かぶり。 ページ25
Aちゃんは人見知りすぎて外ではキャラを作ってる。
そんなAちゃんを俺が見れるのは稀で例えばデート中。
向「Aちゃ…」
人がトイレ行ってる間に声かけられとるやん…。男2人…ナンパ？道を聞いてるだけとか？？
結婚を発表してるとはいえあんなAちゃんの顔ガッツリ見られてる状況で俺が行くのはちょっとリスキーすぎる。このご時世どっから情報漏れて拡散されるかわからんし。
「お姉さん綺麗っすね〜」
「時間あるんだったら一緒にお茶とか」
『え？私？うっそ〜！そんな綺麗w？ありがとう！でもお茶はごめーん！これでも人妻なんよ〜』
「人妻！？マジ！？」
『マジマジ！見えへんやろw』
「見えない見えない！」
「人妻はダメだよね〜。時間とってごめんなさーいw」
『もっと若くて可愛い子ナンパしろよ〜！』
「「はーいww！！」」
普段のAちゃんから考えられへんほどハキハキ喋り、人見知りと思えん程楽しそうに会話して笑顔で手を振りナンパくん達と分かれた。
向「ごめんごめんごめん！！大丈夫やった？」
『康二くん…‥び、吃驚したぁ…そして疲れた…』
向「頑張ったなぁw」
『わ、笑い事ちゃうよ！！心構えなしで他人と1分以上話すとか久しぶりすぎて泣くかと思ったのに！！』
向「ごめんって！そこの喫茶店入って休憩しよ？時間的にもケーキセットまだ種類残ってる思うし…な？」
『うん』
なかなか見れへん猫かぶりAちゃん。
俺と初めて会った時も…‥あれ？
向「俺と初めて会った時はそんなキャラ作ってなかったよな？」
『だって落し物拾って渡しただけやもん。例え作ってても「これ落としましたよ」なんて言葉の言い方は変わらんでしょ』
向「それもそっか…？」
いやでも…その後再会して会った時も…あれ？
向「でもその後再会した時も別に普段のふわふわAちゃんじゃなかった？」
『…なんでそういう時だけ記憶力あるの？』
向「Aちゃんとの事は忘れへんもん」
この反応からするにやっぱり俺とは初めて会った時から素で接してくれてたっぽいけど…。
向「なんで？」
『…できれば康二くんとは長い付き合いしたいなって』
向「え…」
もしかして初めは俺だけが好きって思ってたけどAちゃんも最初っから…
『オタク心が勝ってしまって…』
向「そっちかい！」
『1オタクとして推しのアイドルと繋がり持つのはどうかと思ったけど…良き友人ならセーフかなって』
ちょっと期待したのに…そういうオチね。
今結婚できてるからええけどさw
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作成日時：2023年10月12日 23時
