俺の嫁は魔性の女。 ページ13
『それじゃぁ行ってきます!』
向「行ってらっしゃい!楽しんでおいでな。あと遅くなるなら連絡くれたら迎えに行くから」
『うん ありがとう!康二くんはお仕事頑張って!今日も楽しくお仕事してきてね!』
向「うんありがとう!楽しんで仕事してきます!」
今日は引きこもりAちゃんがお友達と遊びに行く日。遊ぶって言うても喫茶店をはしごしてのお茶会らしいけど今日のために体調も整えて楽しみにしてた。
向「今日は誰やっけ?」
『ママ!』
向「どのママ?」
『今日は高校時代のママ!』
向「部活?クラス?」
『今日は部活の方のママ!』
向「あの子か…ほな遅くても21時くらいで解散やな」
『たぶんそうかな?』
Aちゃんにはママがたくさんおる。
コレだけ切り取ったら複雑な家庭を想像するけど全然そういうんじゃなくて、Aちゃんはちょっと抜けてるというかぼーっとした子やから世話焼きさんが周りに集まるみたいで幼稚園からそれこそ今まで常に誰かしらお世話係みたいなポジションの友達ができる。
学年が上がる毎に自動的にママが増えるシステムやったらしいからママがいっぱいおる。
Aちゃん駅までお迎え頼んでいいですか?
康二了解!ちょっと待っとてな!^^
夜。Aちゃんからお迎えを頼まれてもいいようにお酒を飲まんと映画みて時間潰してたら案の定21時過ぎに連絡が来たから迎えに行く為に車を走らせる。
『ただいま〜』
向「おかえり。楽しかった?」
『んふふ!うん!』
向「飲んだん?」
『んーん』
向「テンション上がって疲れてんなw」
久しぶりの友達とのお出かけでテンションが上がったみたいで周りに花とかが見えそうなくらいふわふわの上機嫌で車に乗り込んできたAちゃん。
『今日ね、ママとお茶してたらクラスの方のママと遭遇しちゃってさ』
向「しちゃってって言い方w」
『部活の方のママがあんまりそのママの事よく思ってなくてちょっと修羅場っぽくなちゃったw』
向「そんな楽しそうに話す内容ちゃうくない!?」
Aちゃんのママ達はママ達同士面識がない事が多い。でも小中高と学校カテゴリに分ければ同じ空間にいた事もあるからそら面識はある。皆仲良いもんと思ってたけど…。
『中学の時も1年の時のママと3年の時のママはちょっとピリついてたんよねw』
向「おぉw」
どうも一部のママ達は娘が可愛くて他のママと相性悪いっぽい。
向「ある意味魔性の女やな」
俺、過激ママに刺されへんかめっちゃ怖い…。
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作成日時:2023年10月12日 23時