瑠姫個人面談 ページ6
白い壁の前にパソコンをセット。
お風呂上がりのすっぴんだとバレないようメガネを装着し部屋の照明を暗くする。
よし。
zoomを立ち上げて相手を待つ。
今日は個人面談一回目。
まず1番問題な白岩瑠姫さんから始めることにした。
だけど相手はさすが現役アイドル。
超多忙なため指定された時間は夜11:00からの15分間だ。
お仕事お疲れのところ申し訳ないなあ､､､
ピコンっ
入室許可待ちの通知が鳴る。
お、きた。
入室許可をして数秒経つと、ヘアバンドで前髪を上げた白岩さんの顔がドアップで映る。
わ、美すぎる。
大きな瞳に見つめられてどきまぎしながら冷静を装う。
「あ、お疲れ様です。お忙しいところすみません。個人面談、サクッと終わらせましょう。」
瑠「おつかれさま全然大丈夫だからゆっくりでいいよー。」
そう言いながら水を飲む白岩さんは首筋が意外にも男らしくてもう本当に心臓もたない。
「ま、まず白岩さんは私が手配する食事配達サービスを利用してもらうと同時に自炊力を上げてもらいます。」
瑠「え、俺自炊できないよ？？包丁握らせちゃダメだよ？？」
「その点は承知してます､､､。なので私が料理動画を送るので真似して作ってみてください。」
瑠「うーーーん、、。俺動画見ても多分ツッコミばかり入れて作れない気がするんだよねー。
あ！そうだ。ナホちゃん、俺に直接教えてくれない？？うちのキッチン綺麗だし！」
いや、キッチンの綺麗さを誇るな！
「え！でもさすがに部屋に出入りするのはどうかな、、って、、。」
瑠「大丈夫！前に奨くんの部屋も来てたでしょ？あの時みたいに地下から入ればセキュリティで誰にも会わずに来れるから！心配してくれてありがとうね？」
「なるほど、、。わかりました。一応兄に許可を取ってからまたご連絡します。」
瑠「うん。待ってるね。」
少し笑って私を見つめてきた白岩さんの表情がSっ気と余裕を含んでいて私の頬は一気に赤くなる。
瑠「そうだ。今日さーMV撮影してたんだけど、セットの周りに水が張り巡らされてたんだよ。誰もさ、流石にそこに落ちるバカはいないと思うじゃん？そしたらさ、けいごがね？笑 いや、あれはほんとにめっちゃ笑ったんだけど。笑 今思い出してもやばい笑 そうそう、それでけいごがスタッフさんの真似してふざけてたらさ､､､、」
突如始まった白岩さんのマシンガントークは時計の針が12時を過ぎても続いた。
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作者名：スプラッシュ | 作成日時：2021年9月1日 13時
