・ ページ9
大貴side
境界がくっきりとしてるわけじゃなく、
だんだんと自分の調子が良くなっているのを感じる。
気分的な意味で、俺は今すごく調子が良いのだと分かるようになってきたのは、ここ数年のこと。
調子が良いと、なんでもできる気がしてくる。
少し前までちょっと躊躇ってたこととか、
一つ終えるたびにすごく長い休憩時間を要していた物事とか、
ひょいとやろうとするようになる。
実際、やれる。
走っても疲れないみたいに、些細なことで傷つかない。
だから、もっと頑張ろうってやる気に溢れて、
そんな自分は嫌いじゃない。
その反動が来ることもわかっているはず。
頭の片隅でいつも、
やめといたほうがよかったかな、
やっぱりしなきゃよかった、
いつかこの調子も崩れてしまう、
ってそんな言葉たちがよぎる。
むずむずして、でもまだやれるかもってその気持ちを行き来し始めたら、もうだめになるのはすぐそこ。
明日は、これやろうかな。
10%は本当にやりたくて、
90%はやる気なんてない。
目を瞑って、なかなか寝れない、と寝返りを打って、
ようやく眠りについた。
223人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カシスオレンジ | 作成日時:2021年12月11日 22時