僕らの日々を__２ (ページ20)

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宏太side

大貴「…宏太だって、甘えていいんだよ？」

宏太「……笑、なんだよ急に」

そんなこと言われたら、素直に甘えたくなるじゃないか。

大貴「にいちゃんだから、とか関係ないじゃん。もう。」

宏太「…………だって、嫌だろ？にいちゃんが、…弱いのは。」

大貴「…兄弟なんだから、弱いとか強いとかそんなの関係ないでしょ？誰だって話聞いてほしい時とか、すべて投げ出して甘えたい時だってあるし。」

大ちゃんは、優しい。

俺の全てを見透かしたみたいに、

ぼろぼろになった心に沁みる優しさをくれる。

大貴「…いいよ、いいんだよ甘えて。頼っていいし、…なんもできないかもしれないけど、それでも、俺は、多分ひかたちだって宏太のこと全力で支えるから。」

宏太「…大ちゃん、ごめん、」

こんなにもばかみたいに泣いたのはいつぶりだろうか。

最初はびっくりしてた大ちゃんも背中をさすってくれて。

大貴「…宏太が泣いてるの見たの、いつだか忘れるくらい見てなかったなぁ。…きっとこれまでも我慢してたんでしょ？俺たちのために。…でももういいよ。泣いていいよ」

・

目が腫れるほどたくさん泣いた。

あの数年前の話をふと思い出した。