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大貴side
結局起きたのはお昼をだいぶ過ぎた頃だった。
起きる時間が悪いのか、単に調子が悪いのかわからないけど、
気分は絶不調だった。
何もしたくないし、動く気力も起きないしで、
スマホみて、漫画見て、…ってそんな繰り返し。
日が沈み始めて、ちょっと喉が渇いたからキッチンに行こうとドアノブに手をかけて止まる。
あれだけ約束してたのに、ちょっと気まずいなぁ…。
ガチャン、トタトタ…
誰かが帰ってきてガサガサ袋が擦れる音がする。
そしてこちらに近づいてくる。
コンコン
光「大ちゃん、いい加減起きたか〜」
なんら変わりない調子のひかの声。
大貴「…うん。」
光「おっ、よかった。そうだ、もうご飯だから来て!」
そうして返事も待たずに去っていった。
すぐに後を追ってリビングに入ると何やら袋からガサガサと出してテーブルに並べている。
雄也「光の提案で、今日行こうとしてたご飯屋さんのをテイクアウトしてきたんだ」
慧「食べにいくのはまた今度だね、ドンマイ大ちゃん!」
大貴「なんでドンマイ笑」
宏太「あーそう落ち込むなよ大貴、好きそうなメニューにしたからさ!」
大貴「いやそんな落ち込んでな…」
光「もしかして俺セレクトなのに照れてんのか?」
大貴「照れてもない」
あっという間ににーちゃんたちのペースに飲まれちゃう。
大貴「…次の土曜日、絶対行く。」
俺の一言ににーちゃんたちはこれでもかと嬉しそうな顔をする。
ニヤニヤしてる人、ほわほわしてる人、ニンマリしてる人、変顔してる人…
慧「…光の顔とんでもないな」
宏太「ほらもう雄也息できてない笑」
またすぐに話題がころころ変わっていくのも、にーちゃんたちらしいなって。
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作者名:カシスオレンジ | 作成日時:2021年12月11日 22時