CASE 2 一人旅 歌手ver. ページ7
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拍手と歓声に包まれて、男はステージに現れた。
彼は今や世界に歌声を響かせるミュージシャン・A。
「さあ！自由に歌おうぜ！」
［DEAD OR ALIVE］
［620.000.000］
彼の突き出す拳に人々が湧く。
彼は自由を謳う。
それらは世界政府にとって脅威となり得る思想であった。
気づけば賞金首。
海軍に追われるのも日常茶飯事。
ゲリラ的にライブを行い、電伝虫の配信でファンを増やしていった。
最近出てきた��海賊嫌いのウタ��が瞬く間に人気No. 1を掻っ攫っても彼はどこ吹く風。
彼は何ものにも縛られない。
ステージに立つ彼の頭の上には黒のラインにS字の入った麦わら帽子。
人々は彼をこう呼んだ��黒麦の貴公子��と。
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「ぅわっ、やっべ。みんなが喜んでくれるからついつい長く歌いすぎちゃった。そろそろ海軍が来る。にーげろー！」
イタズラっ子のようにニヤッと笑うとAは、ステージセットを一瞬で紙にする。
それらをくるくると丸めて背中にくくりつけると、一目散に走り去ってしまった。
それを見て、俺も俺もと観客たちも散り出す。
海軍が来た時にはだだっ広い場所にいつもの日常があるだけで、本日もまた誰1人として捕まえる事は出来なかった。
「ふー、今日も中々ギリギリだったなぁ。みんな逃げれたようで安心した」
無邪気に笑うA。
一度逃げたはずの彼は建物の屋根の上から取り逃した事に落胆する海軍を見下ろしていた。
「次いつやるか宣言し忘れたな。ま、いっか」
設置していた特殊な映像電伝虫をパッとカード状に変えて懐にしまう。
広場の平和な日常を眺めて微笑むA。
「やあ、君が噂の麦わらかい？」
Aの背後に突如現れたのは、シルクハットの男。
革命軍参謀総長のサボだ。
「･･････麦わらの一味探してんなら他当たれよ」
Aはサボを警戒しつつも、帽子を押さえて、背を向けたまま立ち上がる。
「いや、君であってるはずさ。Aっていう歌手を探して･･････っ！」
サボは、話の途中で言葉を切った。
なぜなら話しかけてた相手、Aがあっという間に消えたからだ。
急いで追いかけるも姿が見当たらず、見聞色で探すも無駄であった。
サボは諦めたように、息を吐いた。
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ぶどう - しろごまさん» リクエスト承りました！両方挑戦してみます！ (2022年10月10日 15時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - リクエストです！麦わらの一味か、ハートの海賊団に関わってほしいです！関わってくれればいいです！別に仲間になるとか、そういうのは別にどっちでもいいです。我儘ですいません。 (2022年10月9日 19時) (レス) @page9 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年9月24日 21時
