CASE 1 海のコック ページ3
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「おーし、こっちはいいぞ」
「了解、盛り付けやっとく」
「誰かそこのフライ返し取ってくれ」
早朝、まだ夢の中の野郎どものためにキッチンは騒がしい。
それを取り仕切るのは、この船の4番隊隊長サッチだ。
「A、パンはどうだ？」
「さっき焼きあがった、ほらここ」
サッチの問いに冷めた声で返すのは、4番隊の隊員でありこの船の優秀なコックのA。
サッチはパンの良い匂いに頬を緩める。
「ならこれでひと段落ついたか」
「ああ、サッチさんの方のスープも良さげだな」
「当たり前だ」
ニッと歯を見せて笑うサッチにAは微笑して返す。
この頃、ナースたちが彼におアツなのも納得の顔面だ。
この10年、彼が垢抜けたのと、海賊らしからぬ紳士さでナースの視線を独占している。
サッチが嫉妬してたりしてなかったりだとか･･････。
「なあAよォ、そろそろその��サッチさん��ってのやめねぇか？」
「ん？じゃ、何て呼んでほしいんだ？」
「お兄ちゃん」
サッチがそう言った瞬間、Aがゴミを見るような目をする。
「キモ」
蔑むような目で一言呟いて、Aは焼きたての食パンにパン切り包丁を入れていく。
「そー言うなって。なあ？1回ぐらい」
「サッチさん、そろそろ不寝番の1番隊の人たちが来るんで、皿出してもらえますか？」
「他人行儀！！」
騒ぎつつも、しっかり皿を出す仕事人サッチ。
「うるせぇ、死んでも呼ばねーよ。リーゼント野郎」
「どーゆー意味だ！」
「この前港でのナンパといい、そういう性癖か？キモいぞ」
「言いたい放題言いやがって！A！！」
ベッと舌を出して、Aは逃げるように廊下へと出ていく。
「ほんっと、かわいくねー」
サッチが不機嫌そうに呟いた。
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ぶどう - しろごまさん» リクエスト承りました！両方挑戦してみます！ (2022年10月10日 15時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - リクエストです！麦わらの一味か、ハートの海賊団に関わってほしいです！関わってくれればいいです！別に仲間になるとか、そういうのは別にどっちでもいいです。我儘ですいません。 (2022年10月9日 19時) (レス) @page9 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年9月24日 21時
