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to convers with a person ページ22

あの3人での話し合い的なものが終わったらしく、るすさんは真冬と話している。

歌詞さんは何故か僕のところに来た。


「改めて、こんにちは、Aくん」

「こ、こんにちは」


優しく微笑まれて、どうにも調子が狂ってしまう。
僕の周りにはいないタイプだったからか。慣れないなぁ。


「早速だけどさ、まふくんどう?」

「え?どうって…」

「あぁ見えて結構色々大変な子でね。
小さい頃から両親からの重圧とか期待とかに押し潰されちゃってたから、今になって爆発してないかなって」


相変わらず歌詞さんはニコニコ笑っているが、声色はどこか寂しそうだ。
真冬はもしかしたら、僕が思っているより寂しい人なのかもしれない。

時々見せる影は、色んなことで悩んでたからなのかな。


「何も、ないです、多分」

「多分なの?」


くすくすと歌詞さんは笑う。
楽しそうな人だなぁ。


「正直、よくわからないです。
真冬は、いきなり僕を連れて来たけど、世間一般的な従者として僕を扱おうとはしてなくて…」

「…まぁ、昔から弱いものいじめが嫌いな子だったよ。まふくんは」

「そう、ですよね。なんとなくわかります。雰囲気で。
でも、なんだか、」

「…なんだか?」


歌詞さんが僕を覗き込むように見てくる。
心配そうな表情をしてるけど、好奇心隠せてないですよ。


「…怖い、ときがある」


僕を大切にしてくれてるのはわかるけど。

そのうち、僕のため、とか言って、真冬の大切な人まで殺しちゃいそうな気がする。
それはもう、ただの推測で、僕の過剰な妄想に過ぎないんだけど。
でもなんか。


「真冬って、本当に僕が好きなのかな…」


僕を見る視線が、本当に、愛、なのだとしたら。

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グレン - 一回ここに入りなおしたのでidが違うけどおんなじグレンです!更新ありがとうございます!!めちゃくちゃ楽しみだったのでとても嬉しい( ´艸`)です!これからもよろしくお願いします! (2018年8月30日 18時) (レス) id: 6ba2a539d5 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - グレンさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年8月23日 20時) (レス) id: 9dff9c1b2f (このIDを非表示/違反報告)
グレン - 主くんがめっちゃ可愛い!とても可愛い!!更新頑張って下さいね! (2018年8月17日 18時) (レス) id: 1c34feec5e (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - グレンさん» ありがとうございます!頑張ります〜 (2018年8月14日 20時) (レス) id: 9dff9c1b2f (このIDを非表示/違反報告)
グレン - この作品大好きです!更新頑張って下さい!ノシ (2018年8月14日 19時) (レス) id: 1c34feec5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏多 | 作成日時:2017年11月5日 12時

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