【歌い手】僕はこの国でただ生きる【男主】

Question ページ16

「歳」

「24」

「名前」

「A」

「ファミリーネーム」

「…」

「体質」

「体が弱い。アレルギー、麻酔拒否反応共に無し」

「うし、オッケー、完了」

「疲れたぁ」

「何でだよ」


病室での一件から、早くも数時間。

Aくんは、ただ今僕のベッドで爆睡中。

本当はAくんの部屋もあるんだけど、僕がそばに居たいっていう自己満足な欲求から一緒のベッドで寝かせることにした((

Aくん可愛い((


で、今僕はうらさんに質問責めにあっています。
もちろん、Aくんについてね。

うらさんはさかたんや志麻さんと同じようなお医者さん。
今うらさんの後ろで今にも寝そうなやつがセンラさん。
この人もお医者さん。


「センラー寝るなー」

「はっ、ふえ？」

「今完全に寝てた」


くつくつと喉の奥で笑ううらさんにセンラさんは眠そうな目を向けた。


「ごめんごめん。もう終わったから帰るぞ」

「センラここ居た意味ありました？」

「おお、あるある。じゃぁな、まふ」

「はい」

「ねぇうらさーん…」


さっさと書類をまとめ、部屋を出て行くうらさんを追いかけてセンラさんも出て行った。

僕は少し伸びをして、ベッドで寝息を立てるAくんに近づいた。



さらさらとした目にかかる前髪を梳き、ふ、と微笑む。


「…連れてきて、正解だったとは思わないけど、









僕は君を連れてきたこと、後悔してないよ」

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