Where am I ページ2
暗い。
寒い。
鎖で吊り上げられた右腕に、酷く痛みを感じる。
あまりの激痛に、もう何の体力も残っていない体をピクリと動かした。
うっすらと瞼を開くと、どこからか声が聞こえてきた。
「真冬様！このようなところにどうして…」
「あ、いーのいーの、君は出てて。僕、少しこの子と話がしたいんだ」
「は、はい！」
誰かの慌てる声と、誰かの命令する声。
命令する声は穏やかだけど、何か、どこかに嬉しさの混ざる声色のような気がする。
こつりこつりと足音を立てて、僕の前で立ち止まった。
うっすらと開けた瞼を、もう少し大きく開いて、誰かを見る。
そこにいたのは、白い髪に赤い目。
綺麗な顔で、綺麗な服を着て、綺麗に微笑む男だった。
「あーぁ、可愛い顔が台無し。すごく抵抗したんだね？」
だれ、と口がはくはくと動く。
声は出ない。
代わりに口から血が溢れた。
「かわいそうに。もう君の国は壊れたっていうのに。健気に戦ってたんだねぇ」
男の細くて白い腕が伸び、僕の頭を撫でた。
少し頭の傷に触れられ、身体中に激痛が走った。
それでも動くことができなかった。
もう何もできない。
「大人しく捕まっちゃえばよかったのに。だったら、こんな傷も付けなかったのに」
腕、顔、首、腹、足。
順々に撫でられ、傷に爪が触れる。
あまりの痛みに目から涙が溢れた。
それを見た男は、微笑んで比較的傷の少ない僕の頬を撫でた。
「大丈夫だよ、Aくん？僕がこれから、君を守ってあげるから」
男はおもむろに鍵の束を取り出した。
その中の１つで鎖についた鍵を外す。
僕の体はそれで支えられていたも同然だから、急に外れたことで体勢を崩した。
倒れこむような体勢で抱き込まれる。
ぎゅう、と抱き締められて、身体中の傷が擦れてズキズキと存在を主張する。
あまりの痛みに、閉じかけていた瞼を開き、男を見る。
男は笑って僕を見ていた。
「可愛いAくん。君はこれから、僕のもの」
・
初っ端から暗すぎだろ。
まふくんおかしいってマジで。
『目から涙が溢れた』の文を打ってたら『目から』で予測変換ところに『ビーム』が出てきてビビった。
目からビームっておい。
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グレン - 一回ここに入りなおしたのでidが違うけどおんなじグレンです！更新ありがとうございます！！めちゃくちゃ楽しみだったのでとても嬉しい( ´艸｀)です！これからもよろしくお願いします！ (2018年8月30日 18時) (
レス) id: 6ba2a539d5 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - グレンさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月23日 20時) (レス) id: 9dff9c1b2f (このIDを非表示/違反報告)
グレン - 主くんがめっちゃ可愛い！とても可愛い！！更新頑張って下さいね！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 1c34feec5e (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - グレンさん» ありがとうございます！頑張ります〜 (2018年8月14日 20時) (レス) id: 9dff9c1b2f (このIDを非表示/違反報告)
グレン - この作品大好きです！更新頑張って下さい！ﾉｼ (2018年8月14日 19時) (レス) id: 1c34feec5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏多 | 作成日時：2017年11月5日 12時
