癒しの翠姫3 (ページ2)

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ギランへページ2

アルスラーン一行はギランへ向かった。

ジ『久し振りのギランだ！楽しみだ！』

エ『ジェダイア様達はギランで住んでいたんでしたね。』

ファラ『ほぉ、ならばそなた等の家にご厄介になるとしようか。』

ス『申し訳ありません。姫様が御殿医になった際、薬草園ごと、邸は全て焼払いました。あのままにしておけば賊や前々から狙っていた連中から荒らされますから。』

ギヴ『！なんて勿体無い‼』

ギ『はははは、確かにな。だがそれ以上に姫様の薬草や調合書が大切だからな。それほど機密事項と言うことだ。』

ジャス『ですが、燃やしてしまっては調合は姫がいるからいいとしても薬草はもう……。』

ジ『大丈夫だ。種は安全な場所にあるゆえな。』

ナ『そうそう、宿なら心配ない。私の友人を頼ろう。』

ーー馬を止めろ！命がおしくばな。

盗賊が現れた。どっかで見た事が連中だった。

ア『おやめ！お前達が敵う相手じゃないよ！』
アルフリードが口を開いた。ゾット族だった。

賊『アルフリード様！』
どうやら族長が死んだ上にアルフリードの兄もアルフリードを探しにどっかへ行ってしまったとの事。

しかもアルフリードはナルサスを夫だと紹介し、ややこしい事になっていた。

ゾット族に道案内され、アルスラーン一行は無事ギランへ着いた。

ギランは豊かな港町だ。

アルフリードは布を、ファランギースは酒を、エラムは魚に……ジャスワントは宝石の押売りに。

ジェダイア達は町の人達から声をかけられていた。

町人『ジェダイアちゃん‼あんた無事だったのかい！エクバターナに行ってから帰ってこないって皆んな心配してたんだ。しかも、あんたの家、海賊にやられたんだって⁉可哀想にねぇ。』

ジェダイア達の周りに人だかりができる。

一応、海賊にやられたと噂を流しておいて正解だった。

ア『ジェダイアは人気者だな。』

ダ『これからどうする、ナルサス』

ナ『王立学院時代の旧友がおります。そやつを訪ねて総督府への案内を頼みます。』

一行はナルサスの旧友宅へ向かった。