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将軍の妻 ページ20

グラーゼが部屋を慌てて出て行った。

続いてスーリがラジェンドラに伝えに部屋をでた。



残ったのはギルマルスとダリューン、ジェダイアの3人だけだった。




…気まずい空気が流れる。





ジェダイアは意を決して口を開いた。




ジ「これは、私が誘ったのだ…ダリューンは私の身体を気遣って出来ぬと言ったのだが…その…だから…その…なんというか…。」




ギルマルスはダリューンをひと睨みすると溜息を吐いてジェダイアの手を握る。




ギ「…なら良いです。とにかく服を。貴殿もだ、ダリューン!!話はそれからだ!」





ギルマルスはダリューンをもうひと睨みすると部屋を出ていった。





ジ「ダリューン…ギルマルスの事、すまぬな。」




ジェダイアとダリューンはお互い背を向け、いそいそと着替えを始めた。




ダ「大丈夫だ。予想はついていたからな。そんな事よりそなた、わかっておろうな?」



ダリューンが意味深な笑みでジェダイアに笑いかける。





ジ「?なにが?あぁ!…あっちの事か!…安心してほしい安全日ゆえな。」





ダ「違うッ!そうではない!…そなたを妻にしたと皆に言う。良いな?」




ジェダイアの顔がみるみる赤くなる。




ジ「////…あっ…うん。承知した///」



ダ「さぁ、ではそなたの保護者殿にご挨拶をしに参ろうか?我が妻、ジェダイアよ。」




2人は部屋を出て、ギルマルスの元へ向かうとそこにはスーリとラジェンドラも待ち構えていた。



ジ「…ラジェンドラ…そなた、身体は大事ないか?」



ラ「あぁ、そなたのおかげだ。そなたこそ、大事ないか…昨晩はいろいろと大変だったゆえな。イロイロな…ニヤニヤ…」



ジ「Σッ///なっ!!」



ス「クスクス…怖くなかった?」



ジ「あ…うん/////..優しかったから///…ってスーリ!!何を言わせるのだ///!恥ずかしいではないか///」






ジェダイアが2人にからかわれている中、ダリューンとギルマルスの間には緊張した空気が流れていた。








ギ「……。貴殿…事の重大さがわかっておろうな。」



ダ「無論。ジェダイアのことは一生大事にする。」



ギ「当たり前だ!一度でもぞんざいに扱ってみろ、貴殿を殺す!!!…良いな?」



ギルマルスの殺気を全身に浴びる。


ダ「あ…あぁ。汗…」



ギ「うむ…。姫様にもお話がございます。スーリ。」



ス「はい、貴方♡将軍の妻の嗜みというものを一から叩き込んでいきましょうね♡姫様♡」



ジ「え…?…」

優しき男→←まさかの……。



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作者名:まりの | 作成日時:2016年8月7日 19時

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