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出発の前に ページ18

……あぁ…私は化物だ。

こんな事、ありえるなんて…。




ジェダイアがゆっくりと目を覚ました。

大量の血を失った為、顔色が悪い。
側にはダリューンとラジェンドラ、スーリがいた。


心配そうにジェダイアを見つめる。




ジ「………化物……そう思わぬか。」


ジェダイアは天井を見たまま呟く。





ジ「…拐われた時、言われたのだ。血に力があると…されど本当だとは……。黄身が悪かろう?」





ダ「なぜ黙っていた。何故、俺に言わなかったッ!今回の事とてそうだッ!」




ラ「ダリューン殿!ジェダ「はいはい、貴方様は彼方にいきましょうね〜。」




ズルズル……

スーリがラジェンドラを無理矢理連れて部屋を出た。





ジ「…ッダリューン…。」


ダ「俺はそんなに頼りないか?そんなに信用されていないのか!?」




大きな声で怒鳴られジェダイアがビクつく。



ジ「……違ッ……言うのが……怖かった……。…ごめんなさ……。」



ジェダイアの怯えた様な目でダリューンは我に返った。


ダ「…ハァ…すまん。言い過ぎた。だが、俺の気持ちもわかってくれ…。」



ジ「ダリューン…私、軽蔑されるじゃないかって、殿下に忠誠を誓いながらあっさり……私……。」



ダ「家族は大事だ。そんな事、誰も思わぬ。」



ダリューンが手を握りながら額に口付ける。




ダ「行くのか?」



ジ「うん。」



ダ「大丈夫だ。必ず連れ戻す。そなたは私の妻になるのだからな。」




ジ「じゃあ……今、妻にして……。」




ジェダイアは顔を赤面しながらダリューンをみる。




ダ「なっ…怪我をしている女子にその様な……。」




ジ「お願い…ダリューン…。」




ダ「……わかった。優しくする。辛くなったらいうのだぞ。」




コクン。









ありがとう、ダリューン。









ーー翌朝



ダ「大丈夫か?辛くないか?」


ジ「……うん。優しくしてくれたから大丈夫////」


ダ「……///そうか。」






ドンドンッ!

グ「ジェダイア、入る……あっ、すまん笑」

寝台に裸で寝ている2人を見てしまった。



ジ「ッ//////グラーゼッ!!」

ダ「あっ……。」





グ「いや!そんな事より、急ぎの書簡だ!!お前の姉からだ!!」






ジ「!?何!」

ジェダイアがそのまま起き上がり書簡を奪う。









ジェダイアがその場に崩れた……。

まさかの……。→←血のちから



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作者名:まりの | 作成日時:2016年8月7日 19時

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