兎のー神威sideー ページ50
俺は武家に生まれた。武家とはいえ生家は決して裕福とはいえず、俺は大奥勤めをすることになった。
将軍継嗣が姫だと決まり、先代がその姫のために大奥を大改造していたのだ。
まぁ、此処へ来るまで色々あったが、御目見え以上まで出世した俺はある日、総触れで上様の御手付きとなりここまで来た。
あっという間に上様は俺の子供を身籠り、俺は「お腹様」となった。
美子と辰之助も育っている。
だが、俺はこの大奥ヘ入ったとき、今でも忘れられないことが一つある。
「大奥」 ____ そこは女人禁制の男の園。
この世にただ一人の御方、将軍・徳川A様だけの桃源郷だったのだ。
贅をこれでもかと尽くした大奥。
実家育ちの俺は不覚にも驚いた。
上様は住む世界が違うと。
だが、そんな上様も今となっては俺の下に組み敷かれ、喘いでいる。
あんな恥ずかしい姿を晒され.....
上様はこれをどう思っているのかわからない。
元・一介の武家の男にこんな.....
だが、上様は例え少しくらい縛られても、劣悪な男共の趣味に付き合わされても満更ではなさそうに俺には思えた。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時