○○系彼女

マシュマロ系彼女Kento.N ページ18

＊·*





仕事から家に帰ってきてからの俺の癒し。




それは………








「おかえりなさ〜い」





ふわっと笑って出迎える、Aの笑顔。






Aとは高校からの付き合いで、告白は俺からだった。


リビングの黒いソファーに2人でくっついて、高校の頃を思い出す。





懐かしいな、



俺はもうその頃にはアイドルをしていて、


周りからは特にキャーとかワーとか無く、普通の男子高生だった。




デビューしてからは忙しくて、学校を早退したり、行けない時も多々あった。




そんな時、俺の机の中にノートが入っていて。




間違えて誰か入れたのかな。



って思ったりもしたんだけど、なんのノートか気になって少しだけ中身を確認した。




そしたらさ、こいつが…、Aが








"いつもお仕事おつかれ様です、

これ、今までのノートね！


忙しいと思いますが、これ見て勉強も頑張ろう！

あ、字の汚さは気にしないで(汗)


Aより"




っていうメモ書きを挟んで、俺用にノート作ってくれてたんだ。




それが嬉しくて嬉しくて。


ああ、この子と仲良くなりたいなって思い始めたのがきっかけ。




それから告るまでめっちゃ時間かかった。



LINE交換しようと思って聞いてみたら、


LINEやってないって言われるし、



図書館で勉強誘えば、家でやるからって断られるし。




ガード固いっていうか…。


でも、無意識に上目遣いだったり、


さり気ない気遣いだったり、


一生懸命なところにもっと惹かれていってさ




もっと好きになったんだと思う。








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