まさかの王族 ページ7
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｢そういえば、A、道分からないよね？｣
｢あ、そうだった、私迷ってたんだった！｣
｢何しに街へはきたの？｣
｢お薬貰いにって口実作って、外に逃げてきたんです｣
｢そうか、じゃあ薬を買いに行くついでに色々聞いていい。｣
｢ありがとうございます｣
｢敬語もやめてくれ、笑 私も緊張してしまうから｣
｢あ、ありがと、う｣
｢セフナな勘づかれないように、
少しはセフナのことも話しておこう。｣
｢そうだね、私はセフナと結婚してどれくらい？｣
｢１年半くらいかな、｣
｢そっかー｣
１番難しい時期じゃん……
でも、セフナの接し方的には仲は良さそう。
｢でも、気を付けて。セフナは王の弟だ。｣
｢あ、はい…
…………っえ?!｣
｢今は李氏朝鮮、王が燕山君の時代。
セフナは異母兄弟の弟、晋城大君だ。｣
燕山君…どこかで聞いたことがある名前だ。
てか、私って王族にあたいするの?!
｢でもA、気を付けて。
もし、皇宮に呼ばれた時は言動に注意するんだ。
燕山君は気に入らない人をすぐ牢にいれるらしい。｣
｢気が荒いんだね｣
そっか、思い出した……！
燕山君って、確か、すごく残忍な人なんだよね？
臣下を一斉とか粛清とか、そういうイメージが強い人。
｢えっ、でも、燕山君は……！｣
王じゃなくなっちゃう。
言えない。だって、記憶喪失なのにこんなの知ってたらおかしいもんね。
｢ん？燕山君は？｣
｢優しいところもあったんじゃ……って思って。｣
｢恐らく、ないだろう。燕山君が王になってから隣国との政が上手くいかなくなったんだ。｣
｢そうなんだ…。｣
でも、なんでベッキョニオッパはこんなことまで詳しいの？
王室のことは側近や臣下しか知らないはず、じゃない？
｢ベッキョニオッパ、詳しいんだね｣
｢ま、まあな。｣
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作者名：塩なひよこさん。 | 作成日時：2018年12月30日 9時
