初めての王宮 ページ15
｢こ、ここが王宮かぁ…｣
｢A、くれぐれも燕山君に記憶が無いことを悟られるな。
思うように操られてしまうぞ。｣
｢が、頑張ってみるね…｣
｢奥様。行きましょう｣
｢俺はここで待ってる、
スジョンはAに何かあったらすぐに、伝えてくれ。、｣
｢はい。分かりました。｣
｢では、行ってくるね。｣
やばい、ドキドキする……。
てか、作法とか礼法とか全然わかんないし！
ど、ドラマのを思い出せ、
｢王様。〇〇です。｣
｢入れ。｣
やだやだやだやだ。入りたくないです王様。ごめんなさい！
｢どうした。早く入らぬか。｣
｢はっ、はい。｣
｢今日は、お前に頼みがあって呼んだ。｣
｢たっ、頼みですか？｣
｢そうだ。｣
｢な、なんでしょうか。｣
｢晋城大君の動きを報告するのだ。｣
え……私が、セフンの報告を…？
｢お、王様………具体的に、
ど、どのようなことを報告すればいいのですか？｣
｢動きだ。あいつは、この王の座を狙っている。
だから、もしも怪しい動きをしていたらすぐ報告せよ。｣
せ、セフンが王座を狙ってる……？
そ、そんなわけない…
｢王様、せふ、いや、旦那様は、そんなことを…｣
｢なんだ。謀反を手助けしたらお前の両親やシン家も逆賊とみなされるぞ？それでもよいのか？｣
※Aの前世は 清州 慎氏(チョンジュ シン氏)という両班
｢そんな…｣
｢お前には少し時間をやろう。｣
｢いつまでに、答えを出せば…｣
｢未の刻までに答えを出せ。｣
※ 未(ひつじ)の刻は午後１時〜午後３時の間のことです。
｢ひ、未の刻ですか？｣
｢あぁ。｣
待って待って。今は、10時くらいだったよね？
あと、3時間くらい？え、嘘でしょ？早くない？！
｢で、では、失礼致します…！｣
私は必死で思い出したドラマの中の作法をしてみる。
それから急いでベッキョニオッパのところまで走る。
続く
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作者名：塩なひよこさん。 | 作成日時：2018年12月30日 9時
