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王宮へ ページ14
｢あの、おじょ、おっ、奥様。｣
｢ん？どうしたの？｣
｢いや。なんでもありません。｣
なんだろ、スジョンちゃんは不思議な子なのかな？
その時。
｢A！！｣
ベッキョニオッパが勢いよくドアを開けて入ってきた。
｢ど、どうしたの、そんなに息を切らして、｣
｢A、い、今すぐ王宮へ！！｣
｢な、なぜ急に…？｣
｢お、王様が、燕山君が呼んでいるからだ。｣
｢燕山君が……？｣
な、なんで？燕山君が私を呼んでいるの？セフナは？
｢セフナは関わっていない。
でも、このことはセフナに知らせるなって。｣
｢わ、分かりました。｣
｢お嬢様、すぐ支度をなさいますので、
輿に乗っていてください。｣
｢分かったわ、待ってるわね。｣
色々と気が動転したまま、王宮へ向かう。
｢はぁ…｣
｢心配するな、流石に命を取るわけではないだろう。｣
｢で、でも、こ、怖くて…。｣
｢大丈夫。俺もいるから。｣
｢う、うん…｣
私はまだ分かっていなかった。
燕山君が私にとって苦渋の決断を下させるために
王宮へ呼んだということを。
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作者名：塩なひよこさん。 | 作成日時：2018年12月30日 9時
