第16話 ページ17
薔薇の髪留めを貰った…
誕生日でもないのに…
これはワンチャンあるかも…いや…過度な期待はいけない。只でさえ高遠さんには何から何までお世話をしてもらっているのに…。
「はぁ…」
私は深いため息を吐いた。
「オネェさん、どうしたの？アイス溶けてるぜ。あ、言葉わかる？」
！？
「Σッ！あ、本当だ！…あ、どうしよう…キャッ！…あー…スカートに着いた…」
そうだ、私は公園でバニラアイスを食べてる途中だったのだ。考え事なんてしている場合じゃ無かった。
私は汚れたスカートを見ながら涙を浮かべた。
「え！？そのくらいで泣くなよ！ちょっと待ってて！美雪！ちょっと来てくれ！」
突然現れた男子高校生は連れの女子高生を呼んだ。彼女？
「はじめちゃん！置いていか…！？どうしたんですか！？大変！スカートが！あそこにトイレがはありますから…あ、」
「だ、大丈夫です。に、日本語、わかります…」
私は女の子に連れられ公衆トイレで綺麗にしてもらった。
日本人って優しい…高遠さんもそう…高遠さん。
「綺麗になりましたね。良かった。」
女の子は私を見てニコッと笑った。トイレを出て、男の子のところに向かう途中私はちょっと聞いてみた。
「ッ…あ、あの…貴女はさっきの男の子と恋人同士なんですか？」
！？
「え！?い、いや///ただの幼馴染で！腐れ縁ですよ////」
あ、好きなんだ。
「ご、ごめんなさい…へ、変な事…聞いて…あ、あの、ありがとございました。」
私は御礼に指を鳴らし、白い薔薇を出すと彼女に渡した。
「え！？お姉さん、マジシャンなんですか！？すご〜い！」
「えぇ…まぁ///」
男子高校生の待つベンチに行くと、既視感のある背中が見えた。
明智さんだ。
私はサァーっと全身の血の気が引くのがわかった。
この子達、明智さんの知り合いだったの！？
「あ、あの…私はここで…あり「おーい！美雪！こっち、こっち！」
男子高校生が美雪ちゃんを大声で呼ぶと明智さんは振り返った。
あ…いけない！
「わ、私…帰り「また会いましたね。こうなると運命かな？なんて思うのは私だけでしょうか。」」
「なんだよ、明智さん、お姉さんと知り合い？」
「ええ。」
「はじめちゃん見て！お姉さん、マジシャンなんだって！！白い薔薇を貰っちゃった♪」
こ、これはまずい。
白薔薇は…
「白薔薇はくーちゃんのシンボル…ね？主人公さん？」
あぁ、高遠さん、ごめんなさい。
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リリシア(プロフ) - 読んでいるこちらが赤面しました！更新を楽しみにしています (2021年11月23日 19時) (
レス) @page37 id: b4560dd72a (このIDを非表示/違反報告)
咲くや - 面白くて続きが気になります 更新頑張ってください。 (2021年10月14日 23時) (レス) @page14 id: 2369d330ed (このIDを非表示/違反報告)
リリシア(プロフ) - 明智さんとどうなるのか気になります♪ (2021年3月3日 19時) (レス) id: b4560dd72a (このIDを非表示/違反報告)
ycamelliayhighf(プロフ) - とても面白かったです！！更新を楽しみにしています！ (2021年2月18日 12時) (レス) id: f576afea94 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - camelliaさん» コメントありがとうございます！凄く励みになります。今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月4日 20時) (レス) id: f0f7253053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かおりん | 作成日時：2019年7月3日 0時
