9個目の欠片：出口と真実と人間 ページ9
階段を降りると、紫色の長い通路があった。
冷たい空気。
ママの背中が見えた。
あの子が近づくと、ママは振り返らずに話した。
｢お家に帰る方法が知りたいのね、我が子よ？｣
«...ｺｸﾝ»
｢この先に遺跡の出口があるの。
外の地下世界に繋がる一方通行の出口。
...私はそれを取り壊そうと思うの。ここからまた誰かがいなくなってしまう事のないように。｣
«...っ!?»
｢ママ...？何を言って...｣
『なっ...』
｢...だからいい子にして上に戻ってちょうだい。｣
そう言ったママは早足で歩いて行った。
あの子は困惑している。ボクも、Gasterも困惑した。
ママがあんな事言うなんて...
｢また誰かがいなくなる...？
...前に居た人間なんて、Charaだけなんじゃないの？｣
『...A。私達は決意の力の研究をしていただろう？
...あの時には、Chara君を含めて5人は落ちて来ていた。
Aは滅多に研究室や城から出ていなかったから知らなかっただろうが...5人とも、全員死んでいるよ。そして、Chara君以外の子のＳＯＵＬは研究に使っていた。』
｢...え？｣
『...後で詳しく話すよ。今は女王陛下を追おう。』
初めて知った。...もっと外に出るべきだった。
...後悔しても、もう戻れない。今は前に進もう。
また少し歩くと、またママが立ち止まっていた。振り向いてはくれないみたい。
｢ここに落ちた人間はみんな同じ運命を辿っていくわ。
私はそれを何度も何度も見てきたの。
やってきて。ここを去って。...死ぬ。
何も知らないのね...もしRUINSから出たりしたら...
皆が...ASGREが...あなたを殺すわ。｣
«...!?»
｢私はあなたを守っているだけなの、わかってちょうだい？
...部屋に戻りなさい。｣
...パパ、が？人間を...殺...す...？
...嘘でしょ？だっていつも優しくて、暖かくて、皆から慕われてる...
......パパよ？
『...確かに、王は結界を破るために落ちてきた人間のＳＯＵＬを奪っていたよ。だが、王もやりたくてやった訳ではない。それだけは覚えていなさい。A。』
｢うん...｣
曲がり角。正直に言って、もう進みたくない。話を聞きたくない。
ママは前を向いている。振り返らない。
｢私を止めないで。これが最後の警告よ。｣
それだけ言うと、また歩いて行った。
...RUINSの出口が見えた。王家の紋章が彫ってある、ママよりも大きい扉。
10個目の欠片：遺跡の出口と人間→←8個目の欠片：母の優しさと人間
今日の貴方に幸運を運んでくれるキャラクター
dogaressa
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ミネラルうぉーたー(プロフ) - †蒼炎(クロノ†さん» どうぞどうぞ！描いても良いですよ！むしろ大歓迎です！！ (2018年1月22日 23時) (
レス) id: ca25dcb0bf (このIDを非表示/違反報告)
†蒼炎(クロノ†(プロフ) - 唐突ですみません！！この作品の夢主ちゃん描いてもいいですか？！！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: d46efa7a1f (このIDを非表示/違反報告)
ミネラルうぉーたー(プロフ) - ユキ*さん» オリジナルフラグを外すのを忘れていました...教えて下さり、ありがとうございます！更新頑張りますね。 (2018年1月14日 12時) (レス) id: ca25dcb0bf (このIDを非表示/違反報告)
ユキ* - とても面白くとても分かりやすいです^^更新頑張ってくださいね！あ、あとオリジナルフラグがついたままなのではずしてほうが良いですよ♪^^ (2018年1月14日 5時) (レス) id: 619f6dfd50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミネラルうぉーたー | 作成日時：2018年1月14日 3時
