海中1 ページ8
コトアside
私が帰ってきてから特に変わった様子はなかった
みんないつも通り仕事をこなす
強いて言うなら
私たちは今魚人島に向かっているということ
あれは私が戻ってきてすぐ……
私が無事島から帰ってきてみんな喜んでいた
仲間になってまだ少ししか経っていないのにこんなにも喜んでもらえるなんて思わなかった
次々に感想を述べられて少し頭がクラクラする
でもそのクラクラも悪いものでは無いと思う
するとローさんが話し出した
ロ「喜んでいるところ悪いが今から俺たちは魚人島に向かう
各自準備をしておけ」
全員「え！？えぇーーーーー！！！？？？」
私もつい驚いてしまった
もう魚人島に向かうのかと
シ「魚人島ってあの魚人島！？」
ペ「あれ以外何があるんだよ！！」
みんなざわざわしている
不安なのだろうか
でも私はワクワクしていた
ついに物語が動きだす
私たちが来たことによって物語がどう動き出すのかとても気になっていた
できれば手伝いたい
私に生きろと言ってくれたローさんに恩返しがしたい
みんなの驚きも少し落ち着いたようで各自仕事に励んでいた
そして残ったのはローさんと私だけ
ロ「おい」
コ「は、はい！」
ロ「話はできたのか？」
コ「はい……！
本当にありがとうございました！」
ロ「そうか」
そう言うと頭をポンポンと撫でてくれた
が、
手の力がだんだん強くなってきた
コ「あ、あの……船長？痛いです……」
ロ「お前の里帰りに付き合ったお陰で予定がかなり狂っちまった
それなりの代償は払ってもらうぞ」
頭をあげるととても悪い顔をしていた
あ、これやばいやつじゃん？
と思ったが時すでに遅し
首根っこ掴まれて連行された
どこかの部屋に放り込まれたと思ったらそこには書類の山が
コ「あの……これは？」
ロ「お前が溜め込んだ仕事の山だ
言ったよな？全部終わったらやるって」
コ「いや、言いましたけど
明らか私の管轄外のものまで入ってませんか？
なんですか、これ
電球の取り替え？トイレ詰まりの解決？
クルーの恋愛相談まで入ってるじゃないですか」
ロ「気のせいだ
分かったらさっさとやれ
魚人島着くまでには片付けとけよ」
コ「そ、そんな……」
・
・
・
ということで今現在私は仕事におわれています
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
