新世界 � �50 ページ47
フウナside
冷や汗がたらりと流れる
「.......(なんで分かった？)」
体はローブでおおっているし身長だって170はある
どこで分かった？いや、それよりもどうして
...ああ゛！！
....これ以上考えるのはよそう
後でこの人の記憶を〖消去〗すればいいし←
「....どうして女だと思ったのか、理由をお聞かせ願いますか？」
？「......似てたから」
「似てた？主語が足りませんよ」
？「....部下の、女独特の雰囲気と似てたから」
「成程。ありがとうございます」
さすがに女の雰囲気は盲点だった
？「って！そういう質問をするって事は、お前は女であっているんだよな！？」
あれ？フランクな口調になった
さっきは警戒してたのに.......
「えぇ、お見事です。私は女ですよ」
？「あはは！そうか、やっぱりそうなんだな！」
えっなんでこの人笑ってんの？
性別当てただけで表情変えるなんて、自分の隙をみて下さいと言っているようなものだよ？
「私たち、初対面ですよね？なぜ警戒しないの」
思わずそう聞いてしまう私は馬鹿ではないだろう
だってこの人、出会って直ぐ警戒解いちゃうんだもの
？「警戒って、、《情報屋》だからだよ」
「...はい？」
？「《情報屋》が君だと分かった時から、警戒なんてしてないんだ」
「....私が、女だから？」
？「いや、違う。君は依頼者の個人情報は秘匿にしてくれるし、何より、君からはどこか安心できる雰囲気があるんだ。だから警戒する必要はないと判断した」
私に依頼してくるのは裏があるやつばっかりだったから、この人も同じだよなぁ、と思っていたけど.......
こんなに裏がなくて、まっすぐな言葉を聞いたのは《情報屋》になって初めてだ
「.....私の噂は知っているでしょ？情報提供以外の依頼をすれば、速攻で消されるって噂」
？「あぁ、知っている。その前提で依頼をしたい」
一瞬、まるでこの世界に私とこの人しか居ないような錯覚を覚えた
あぁ、この人はいい人だ
この人は人を魅了する力が強いのだろう
？「....まずは、君の信頼を得るために自己紹介させてもらう」
だから、なのだろうか
心の準備ができていなかった
？「おれは革命軍参謀総長」
フードを外しながら
その人はまっすぐこちらを見て言った
？「サボだ」
それ以降の記憶はない
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
