魚人島6 ページ46
コトアside
夜中
船長が割と深く眠ってしまったので薬はあとにすることになった
船長の額にのせたタオルを交換する以外することがなかったので医療書を読みながら様子を見ることにした
なるべく気にするようにはしていたが気がついたら5時を回っていて
朝ごはんの支度もしなければならなかったので船長のことはペンギンくんに任せることにした
朝ごはんの支度もひと段落着いたので、船長の様子を見に行くことにした
ついでに夜中作ったお粥を持って部屋に入ると
船長はまだ寝ていた
机にお粥を置いて閉まっていたカーテンを開ける
日差しが眩しい
普通に徹夜したのでとても眠い
少しでも疲れを飛ばすためぐーっと伸びをする
自然とあくびも出る
振り返ると船長が起きたらしい
顔色も昨日より良さそうだ
寝不足もあったのか
コ「あ、船長
おはようございます、よく眠れました？」
ゆっくり近ずきながらそう声をかけると
思いがけない返答が帰ってきた
ロ「母様……」
はい？
か、母様？
妹さんの次はお母さんですか？？
うん？
コ「はい？今なんて？」
心の中だけで思っていたつもりがつい声に出てしまっていたらしい
船長の顔を見るとやらかしたって顔をしている
なんだ？
昨日といい今日といい
おセンチか？
まぁ勘違いくらいあるものだがそんなに似てるのだろうか
コ「船長、私お母さんじゃないですよ
起きたならお粥作ったんで食べてください」
さらっと流した
これが最大限の優しさだ
我慢してくれ
ロ「あ、あぁ」
安心したような顔をした
コ「食欲がなかったら残していいですから
食べられる分だけ食べてください」
渡すついでにチラリと顔を見てみる
まだ少し顔が赤いようだ
薬を飲んでいないのでまだ熱は下がっていないのだろう
コ「私ここにいますから食べ終わったら声掛けてください」
そう言うと近くにあった椅子に座って参考書の続きを読み始めた
バレないように様子を伺うともぐもぐ食べていた
味付けに問題はないらしい
良かった
なんて事を考えていたらウトウトしてしまって……
柔らかい日差しに照らされて
ふっと意識を手放してしまった
それが間違いだったのだ
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
