魚人島3 ページ40
コトアside
コ「熱い……！」
発熱している
よく見れば息が荒くなっていた
一体いつから……
とりあえず船長を抱えてベッドに寝かせる
持っていたハンカチを水で濡らして額にのせた
布団をかけると少し意識が戻ったようだ
船長が虚ろに目をかけていた
コ「船長、私のことが分かりますか」
ロ「お前、なんでここに……」
コ「今はそんなことどうでもいいですから
意識が戻ったようでよかったです
とりあえずペンギンくん呼んできますね
私は処置法分からないので」
そう言いこの場を一旦離れようとしたが
腕を掴まれてしまった
コ「船長？」
ロ「余計なことをするな
このくらいなんでもねぇ」
誰がどう見ても大丈夫では無いだろう
起きているのもやっとのように見える
まったくこの人は……
コ「余計なことではないでしょう
測ってないですけど恐らく38度超えてますよ
こんなになるまでほっておくなんて一体何考えてるんですか
今はとにかく寝てください」
起き上がっている体を無理やり寝かす
ものすごい舌打ちしてたけど聞こえないふりをした
船長の部屋を出ると走ってペンギンくんの所へ向かった
私が走ってくるのが見えたのだろう
ペンギンくんがこちらを向いた
ペ「船長どうだった！？」
コ「ペンギンくん！！早く来てください！！
船長が発熱してて！」
ペ「な、！？」
ペンギンくんを船長の部屋に連れていく
ペンギンくんはとても焦っている様子だったがテキパキと診察を始めた
さすがハートの海賊団と言ったところか
そわそわしながら待っていたら終わったらしい
ほっとした様子でこちらを向いた
ペ「ただの風邪だ、心配ない」
コ「よかったぁ……なにかの病気だったらどうしようかと」
ペ「俺も焦ったよ
多分疲れが溜まってたんだろうな
最近寝てないようだったし
まったくこの人は……」
少し呆れ顔
ペ「解熱剤持ってくるから船長頼めるか？」
コ「はい、任せてください」
私の頭をぽんぽん撫でたあとペンギンくんは部屋をあとにした
ずっと突っ立ってる訳にも行かないので近くにあった椅子に座る
よくよく見ても綺麗な顔だ
顔だけで飯食っていけそう
男でも見惚れそうだ
額にのせていたハンカチがぬるくなっていたので交換することにした
その場を離れようすると
またしても腕を掴まれる
ロ「行くな……ラミ…………」
え、
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作者名：ヒツジーヌ x他1人 | 作成日時：2021年4月15日 18時
